出版社内容情報
日本が再び高度成長を迎えるための戦略。
日本は需要の創造とイノベーションによって3%の経済成長が可能である。気鋭の現役官僚が精緻なデータを基に練りに練った新成長論。
1950年代後半から1974年までの日本の輝ける時代、それが高度成長時代である。年率2桁の経済成長が日本人の所得を文字通り倍以上にさせ、生活は格段に豊かになった。
▼下村治という天才エコノミストをブレーンに「所得倍増計画」を打ち立て、実現した池田内閣は、当時の日本の経済メカニズムを正確に理解し、予見したといえる。
▼では、その経済メカニズムとは何か。それがイノベーションと需要の創造である。当時の日本は、イノベーションが3Cといわれる新製品を生み、それが需要を喚起し、それがまたイノベーションを促すという好循環を起こした。
▼著者の石黒氏は経済産業省でマクロ経済政策を担当する現役官僚。氏はこのイノベーションと需要の好循環を再び喚起する潜在能力を現代日本は持っており、3%の成長は十分可能だと主張する。精緻なデータを元に、日本人に希望と自信を与えてくれる一書。
●プロローグ 新・需要創造
●第1章 供給構造改革の限界と不良資産問題
●第2章 イノベーションと需要の好循環
●第3章 「安心」と「価値実現社会」
●第4章 今後10年間の経済成長と産業構造、雇用構造
●第5章 イノベーションシステムを再構築する――産学官総力戦
●終章 日本の価値観を再構築する
内容説明
確実に芽を出しつつあるイノベーションが日本人の需要を喚起し、それが「ごく普通の日本人」の所得を向上させる。その所得がまたイノベーションに対する需要となって好循環を起こす。かくて日本に再び「黄金の10年」が訪れる。経済産業省の現役官僚が精緻なデータをもとに練りに練った、新・成長計画。
目次
プロローグ 新・需要創造
第1章 供給構造改革の限界と不良資産問題
第2章 イノベーションと需要の好循環
第3章 「安心」と「価値実現社会」
第4章 今後10年間の経済成長と産業構造、雇用構造
第5章 イノベーションシステムを再構築する―産学官総力戦
終章 日本の価値観を再構築する
著者等紹介
石黒憲彦[イシグロノリヒコ]
1957年生まれ。東京大学法学部卒業。1980年通産省入省。1985年米国スタンフォード大学客員研究員。1994年機械情報産業局情報政策企画室長として、電子商取引実証推進協議会を設立し、民間主導、ユーザー主導の電子商取引実証実験を推進。1996年日本貿易振興会ニューヨークセンター産業調査員として出向、米国経済、米国のIT産業や電子商取引の状況などを調査研究。1999年帰国、産業政策局新規産業課長として、ベンチャービジネス振興策に携わり、「新事業創出促進法」の改正作業などを行なう。2001年から経済産業省・経済産業政策局産業構造課長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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