出版社内容情報
長江発掘調査で浮かんできた日本民族の起源。
北の龍・南の太陽と鳳凰。この南北文明の融合と滅亡の歴史を繙くことで、中国文明と縄文・弥生文化の起源まで解き明かす壮大な文明論。
北方を起源とし、覇権主義的な性格を持っていた龍の文明。一方、南の長江流域で発祥し、再生と循環の世界観を基本とした太陽の文明。約七千年前、この全く性質の異なる二つの文明が中国大陸の北と南に存在した。
▼その後、二つの文明は衝突し、結果、漢民族支配の龍型・中華文明が覇権を握ることになった。そして太陽の文明は滅び、一部は少数民族と日本民族へと受け継がれ生き残る。
▼著者は、「環境考古学」という分野を日本で初めて確立した。現在手がけている「長江文明の探求」プロジェクトを通して、「長江文明の担い手は苗族をはじめとする少数民族だった」ことを発見。その成果を本書で発表している。
▼内容、〇龍と王権〇南北構造のルーツ〇なぜ日本人は雲南省に共感するのか〇稲作漁撈文明の系譜――日本文明の源流を問う〇覇権主義から環境主義へ、など。
▼南北文明の壮大な興亡の歴史を読み解きながら、日本と中国の古代史に貴重な1ページを加える一冊。
●第1章 龍の文明
●第2章 鳳凰と太陽――稲作・漁撈民のシンボル
●第3章 北の龍・南の鳳凰
●第4章 稲作・漁撈文明の系譜――日本文明の源流を問う
●第5章 東洋文明の復権
内容説明
北方を起源とし、覇権主義的な性格を持っていた龍の文明。一方、長江流域で発祥し、再生と循環の世界観を基本とした太陽の文明。約七千年前、この全く性質の異なる二つの文明が中国大陸の北と南に存在した。その後、二つの文明は衝突し、結果、漢民族支配の龍型・中華文明が覇権を握ることになった。そして太陽の文明は滅び、一部は少数民族と日本民族へと受け継がれ生き残ることになる。南北文明の壮大な興亡の歴史を読み解きながら、日中古代史に貴重な一ページを加える一冊。
目次
第1章 龍の文明
第2章 鳳凰と太陽―稲作・漁撈民のシンボル
第3章 北の龍・南の鳳凰
第4章 稲作・漁撈文明の系譜―日本文明の源流を問う
第5章 東洋文明の復権
著者等紹介
安田喜憲[ヤスダヨシノリ]
1946年三重県生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程退学。理学博士。広島大学総合科学部助手をへて、88年国際日本文化研究センター助教授、94年同センター教授、現在に至る。95年麗沢大学客員教授。96年フンボルト大学客員教授。97年~99年京都大学大学院理学研究科教授(併任)。96年中日文化賞受賞。「環境考古学」という分野を日本で初めて確立。古代文明の盛衰と環境変動とのかかわりを世界的スケールから研究し、自然科学と人文科学の学際的研究に取り組んでいる
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感想・レビュー
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Kumisuke92
caramelscratch
茶幸才斎
冬至楼均
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