憂国の方程式―日本、愛さぬでもなし

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569617336
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

“非現実的なナショナリズム”で新世紀を生き抜けるか――。テロ事件からサブカルチャー現象まで、現代ニッポンを斬る気鋭の最新評論集。

「国を愛する」とはいかなることか。

▼現代日本人の愛国心の衰退を嘆じる向きがある。憂国の士を自認する彼等は、学校や家庭がもっと積極的に「国を愛する」意識を涵養すべきだと主張するが、「こうした見解や提言が言い立てられること自体がパトリオティズム(愛国主義)の不能性を明証している」と著者は指摘する。だが同時に、「自分は日本人ではない」「私は私」とのたまう恥知らずなコスモポリタン的言説に対しては、「耳を傾けるに値しない」と手厳しい。

▼自身をラディカル・ブディストと規定する著者は、仏教学者・松本史郎の論書を引きながら「本物の愛国心とは『愛すまいと考えても、愛してしまうことをさけられない』ものだ」と喝破する。そして説く。「私は否応なく日本を愛する。だからこそ日本を愛してはならない」と。

▼世間や共同体が強いてくる「道徳」でもイデオロギー的な「正義」でもない、クールな「倫理」で現代ニッポンを斬る気鋭の最新評論集。

●第1章 新しい世紀、新しい戦争 
●第2章 憂国の方程式 
●第3章 神の孤独な午後 
●第4章 非「教育」 
●第5章 されどメディアは行く 
●第6章 サブカルチャーの墓碑銘 
●終章 日本、愛さぬでもなし

目次

第1章 新しい世紀、新しい戦争
第2章 憂国の方程式
第3章 神の孤独な午後
第4章 非「教育」
第5章 されどメディアは行く
第6章 サブカルチャーの墓碑銘
終章 日本、愛さぬでもなし

著者等紹介

宮崎哲弥 [ミヤザキテツヤ]
1962年、福岡県生まれ。慶応義塾大学文学部社会学科卒業、法学部法律学科中退。広告会社研究員を経て、評論家。時事論、大衆思想批判、政治哲学をメインフィールドとする一方で、システム・プランナー、ラジオ・パーソナリティの顔をも持つ。研究開発コンサルティング「アルターブレイン」副代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。