出版社内容情報
大自然の叡智をビジネスに活かすヒント。
これからのビジネスマンは「知」の水準を高めないと生き残れない。本書では大自然や民族の叡智から得られる「知」をビジネスに活かすヒントを提案する。
あらゆる業界で熾烈な生き残り競争が繰り広げられる中、強い体質を身に付けるには何が必要か。
▼本書では花王(株)元社長の著者が、「知を深める」事をキーワードに経営、仕事、人生の質を高めるヒントを提示する。
▼著者が強く主張するのは、「大自然の摂理=知」をどう汲み上げ、生かすかという事である。自然界には大小無数の動植物が存在する。それぞれが知恵を絞り特徴を出し、危機管理を完璧にコントロールして生き延びている。企業が繁栄するためには、そのノウハウから学ぶところが多いのではないか。また、過去に人類はその自然の叡智を見出し、漢方医学を通して、また民話で語りながら、組織や個々人が一番幸福になる生き方・考え方を伝えてきた。その長年にわたる蓄積にヒントを得れば「成功する正しい道」を見出す事ができる。
▼このような「哲学的」発想から、会社とビジネスを豊かにする方策を見出していく、異色のマネジメント論。
[1]「知」はどこにあるか
●第1章 生き物たちの知に学ぶ
●第2章 知即自然――大自然の黙示する知
●第3章 自然と共に生きる民の知
●第4章 多彩な知のフォーマット
[2]「知」をどう活かすか
●第5章 黙の知のマネジメント
●第6章 モノづくりを再考する
●第7章 仕事と人生を重ね合わせる
●終章 知の原風景――熊野古道を歩く
内容説明
会社とビジネスを豊かにする根源的な「力」とは何か。本書は、その疑問に対して、大自然の知を中心に、時には幾多の先人の自然哲学、あるいは自然と共に暮らす人々の素朴な感覚、さらには各民族が歴史的な年月をかけて自然の知を体系化した伝統医学の知などに拠りながら、著者なりに考えてきたことを集約したものである。
目次
1 「知」はどこにあるか(生き物たちの知に学ぶ;知即自然―大自然の黙示する知;自然と共に生きる民の知;多彩な知のフォーマット)
2 「知」をどう活かすか(黙の知のマネジメント;モノづくりを再考する;仕事と人生を重ね合わせる;知の原風景―熊野古道を歩く)
著者等紹介
常盤文克[トキワフミカツ]
花王株式会社特別顧問・経営諮問委員会座長。1933年東京生まれ、福島育ち。57年東京理科大学理学部卒、花王入社。62年米国スタンフォード大学留学後、65年大阪大学にて理学博士取得。71年研究所長、76年取締役、その後常務、専務、副社長を経て、90年代表取締役社長、97年代表取締役会長。2000年6月から現職
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