出版社内容情報
味わい深い文章、心に響く真実の言葉、魂を揺さぶる本に出会う喜び。よりよく生きたい人に贈る実践的読書案内。
「読書は、いわば自分の魂の部分によって行い、それが一つの体験と言えるものにならなければ、得られるものは精神の抜け殻のような知識だけであり、それは無用のアクセサリーのごとく、人を醜くするばかりだ」(「はじめに」より)――若者の本離れは大人に責任がある、と大学の講義で自らの読書体験を語り続けて二十余年。山本七平賞推薦賞を受賞した著者が、魂を揺さぶられた古今の名著をとりあげ、その大いなる魅力を披露した読書案内。例えば著者は自らの人生を決めた小林秀雄との出会いについて書く。「小林秀雄は、『後悔などというお目出度い手段で、自分をごまかさぬ』という決心をもって、常に生き、書いた文学者です。それゆえに、彼の言葉は、これから自分らしい人生を打ち開こうとしている多くの青年にとって、現実に行動を起こさせる力を持っている。私もそういう青年の一人として激しく小林秀雄に突き動かされた」。本の力を再認識させる魂の書。
[第1部]体験としての読書
●第1章 学生時代
●第2章 教師時代
[第2部]私の出会った本
●第1章 小さな本の衝撃
●第2章 最近の読書から
内容説明
若者の本離れは大人に責任がある、と大学の講義で自らの読書体験を語り続けて二十余年。山本七平賞推薦賞を受賞した著者が、ヘルマン・ヘッセから吉本ばななまで、魂を揺さぶられた古今の名著をとりあげ、その大いなる魅力を披瀝した読書案内。
目次
第1部 体験としての読書(学生時代;教師時代)
第2部 私の出会った本(小さな本の衝撃;最近の読書から)
著者等紹介
武田修志[タケダシュウシ]
1949年、熊本県生まれ。九州大学文学部独文科修士課程修了。1975年より鳥取大学教養部においてドイツ語教師を務める。現在、同大学教育地域科学部助教授。ドイツ語のほかに「世界文学案内」「ドイツ文化受容史」等を担当している。一貫して、学生にとって魅力的な講義作りに取り組んできた
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