長銀はなぜ敗れたか

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569616100
  • NDC分類 338.64
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「失われた10年」を象徴する事件の全容!

長銀はなぜ倒産せざるを得なかったか。日本の「失われた10年」を象徴する事件の全容を、長銀と半生を共にした著者が反省を込め明かす。

銀行は、不良資産を償却し続けたにもかかわらず、地価が低下したので、現在も膨大な不良資産に苦しんでいる。最近、企業の不良資産の大規模な処理をすぐに実施すべきだという主張が多くなった。政府は、97年から98年にかけて厳しいハードランディング論に則って、金融危機を克服しようとしたが、その結果は大失敗だった。政府は大きな財政赤字を抱え、拓銀、長銀、日債銀が相次いで倒産した。長銀の場合には、破綻後の処理について4カ月も政争の道具になり、経営基盤をボロボロにされ、最後に公的管理に置かれた。資産10兆円の国有長銀がたった1200億円の価格でアメリカ系の投資ファンドに売られた。長銀と深い取引をしていた幾つかの企業は新生銀行が役割を放棄したため、倒産した――。本書は、長銀倒産の原因や倒産の影響について具体的に記し、問題の先送りや準備なしのハードランディングの危険を警告する。当事者の一人であった著者による記録。

[第1部]因果はめぐる 
●第1章 そごう倒産 
●第2章 長銀買収の裏側 
[第2部]生き残り競争のために 
●第1章 長銀対興銀 
●第2章 栄光から凋落へ 
[第3部]逡巡の果て 
●第1章 金融不信 
●第2章 地価下落の泥沼 
[第4部]策略に敗れて 
●第1章 大蔵省の大迷走 
●第2章 日債銀の救済 
●第3章 長銀の起死回生策 
●第4章 長銀陥落

内容説明

老獪な外資、世間知らずの邦銀―シナリオを描いたのは誰か?引き金を引いたのは誰か?元・長銀総研理事長がいま明かす、老舗銀行崩壊のドキュメント。

目次

第1部 因果はめぐる(そごう倒産;長銀買収の裏側)
第2部 生き残り競争のために(長銀対興銀;栄光から凋落へ)
第3部 逡巡の果て(金融不信;地価下落の泥沼)
第4部 策略に敗れて(大蔵省の大迷走;日債銀の救済 ほか)

著者等紹介

竹内宏[タケウチヒロシ]
1930年、静岡県清水市に生まれる。1954年、日本長期信用銀行入行。一貫して調査畑を歩み、長銀総合研究所理事長を経て、1998年より経済評論家として独立、竹内経済工房を設立。静岡総合研究機構理事長も務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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