出版社内容情報
暮らしを良くする斬新なアイデアを続々提案。
公共事業、税制、司法、教育等。国民に多大な不利益をもたらすシステムを変え、暮らしを良くする斬新なアイデアをプロの視点で続々提案!
ここ数年、世界の中での日本の競争力不足が顕著になってきた。IT革命では米国はおろか、シンガポールや韓国にも遅れ、肝心の製造業でもアジア諸国の技術向上が著しく現地企業との戦いに日系企業は苦戦を強いられている。
▼世界にモノやサービスを売って繁栄してきた日本が、再びその競争力を取り戻すには何が必要か。
▼本書では「市場主義・自由主義」に徹し競争力を高めるための13の処方箋を描き出す。
▼強い企業を創るための処方箋としては、株主重視の経営と、重過ぎる税制の改善が不可欠と論じる。人々が活力を生み出せる社会を作るには、学力低下に対応する教育改革と、生涯現役社会の構築を謳い、生活直結産業の創生、法律家を身近な存在にするためのロースクール構想を提案して行く。さらに「公共事業ビッグバン」で美しい国土を残す工夫も必要と説く。
▼日本人が潜在能力を最大に発揮できるための条件を明快に解く、国民の戦略的教科書。
[1]強い企業を創る
[2]自由な経済を創る
[3]豊かな社会を創る
[4]誇りある外交を創る
内容説明
本書では、閉塞感を突破し、競争力溢れる強い日本を創るための道筋を、「企業の競争力をどのようにつけるか」「自由で活力ある経済をどのように創るか」「安心して豊かに暮らせる社会をどう築いていくか」「世界から尊敬される外交をどう展開するか」という切り口から、日本を代表する第一線の論者の方々に具体的に提示していただいた。
目次
1 強い企業を創る(いま求められるサプライ・サイド政策;なぜいま株主重視のコーポレートガバナンスか;責任と信頼の企業税制改革)
2 自由な経済を創る(生活直結産業が日本を救う;公共事業ビッグバン;日本経済・構造調整の進め方)
3 豊かな社会を創る(深刻な学力低下と教育改革;生涯現役社会の構築;脱・行政国家への法制度改革;法律家を身近にするロースクール構想)
4 誇りある外交を創る(正念場の日本のODA;中国への戦略的援助;サミット改革のシナリオ)
著者等紹介
竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業。大阪大学経済学部助教授、ハーバード大学客員准教授、IIE(米国国際経済研究所)客員フェロー等を経て、現在、慶応義塾大学総合政策学部教授、東京財団理事長。経済学博士。著書に、『ソフト・パワー経済』『ITパワー(共著)』(以上、PHP研究所)、『竹中教授のみんなの経済学』(幻冬舎)、『経済ってそういうことだったのか会議』(共著、日本経済新聞社)など多数。サントリー学芸賞、エコノミスト賞受賞
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