鎮守の森は泣いている―日本人の心を「突き動かす」もの

電子版価格
¥1,400
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

鎮守の森は泣いている―日本人の心を「突き動かす」もの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569615455
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

伝統と宗教感覚の喪失で彷徨する日本人の魂。心の拠り所となる自然観、人間関係、社会のあり方を先人の生き様・智恵から再発見する。

いま日本人は自らの「心」の在り処を見失いつつある。何に感動し何を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。

▼本書では「日本人の信仰のかたち」を見つめてきた著者が、人々の感性を掘り起こしていく。

▼西行、芭蕉という「日本をさまよう」求道者がいた。彼らは蔑まれ孤独の中に生きる「こじき」に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとしたのだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。また日本には「人間は一度死を通過する事で神になることができる」という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる「老人」が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。

▼日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼からウロコが落ちる日本人論。

[1]神と仏と日本人 
●「鎮守の森」は泣いている 
●それでも「鎮守の森」は泣いている 
●カミの再生へ 
[2]日本精神の深層 
●もう一つの「日本教」 
●日本人の心情 
●野性的「武士道」の精神 
●遺伝子時代の「生老病死」観

内容説明

この国の人々は、何を信じて生き、死んでいったのか。本書は、これからの日本におけるデモクラシーの可能性を、神仏信仰という多神教的な風土、すなわち「鎮守の森」の風土のなかで追求したものである。

目次

1 神と仏と日本人(「鎮守の森」は泣いている;それでも「鎮守の森」は泣いている;カミの再生へ)
2 日本精神の深層(もう一つの「日本教」;日本人の心情;野性的「武士道」の精神;遺伝子時代の「生老病死」観)

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年生まれ。東北大学印度哲学科卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、白鳳女子短期大学学長を経て、現在、京都造形芸術大学大学院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Junko Yamamoto

2
エッセイなので軽く読む。自決を源氏が切腹、平家が入水している指摘が面白い2023/04/29

tecchan

0
日本人における神と仏に代表される宗教とは。西行や芭蕉、良寛などに見る日本人のこころとは。無情や武士道、老いなど。多面から日本人の精神を描いている。2017/07/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/58264
  • ご注意事項

最近チェックした商品