出版社内容情報
世の中を熟知したゲーテの言葉が、新たな訳と解説をもって現代に甦った。現代人、とくに中高年への人生の指針ともなる珠玉の箴言集!
「人間は努力している間は、迷うにきまっているのさ」。こんな名言を著作に残したゲーテは、小説や戯曲だけでなく、多方面にその才能を伸ばした天才として知られている。だが、ゲーテはただの天才ではなく、人の痛みや苦しみ、歓びを知った情ある天才だったのだ。ゲーテの作品の中には、現代人への応援歌ともとれる言葉が数多くちりばめられている。本書は、そうした珠玉の言葉を集め、人生のすべての面において当てはまるような箴言が満載された一冊。
▼また、本書は単なる名言集とは違い、ゲーテ研究の権威である訳者が、ゲーテの言葉を原本から新たに訳し直し、独自の解説をつけている。ゲーテのすべてを知った訳者ならではの箴言が並び、ゲーテらしい皮肉もやさしさもこの本に凝縮されている。
▼若いころにゲーテを愛読した人も食指がわかなかった人も、すべての人に新たな感動と共感を与える好著。
●第1章 うつろう季節
●第2章 人の中の幾何学模様
●第3章 人生の意味と思索
●第4章 老いとゆとりある日々
●第5章 心に咲く最も美しいもの
●第6章 人間について
内容説明
人間は努力している間は、迷うにきまっているのさ。時代を超えて生きづく、ゲーテ珠玉の箴言集。
目次
第1章 うつろう季節―生きゆく人達に贈る思い
第2章 人の中の幾何学模様―人の波に揺られて
第3章 人生の意味と思索―何のために私は生きるのか
第4章 芸術に触れる愉しみ―知と美の泉はここにある
第5章 老いとゆとりある日々―歳を経た者にだけある美
第6章 心に咲く最も美しいもの―日々、安らかにある知恵
第7章 人間について―狡猾で無力な、この愛すべき生き物
著者等紹介
長谷川つとむ[ハセガワツトム]
東京生まれ。西独政府給費フンボルト留学試験合格、キール大学にてゲーテ研究の権威エーリヒ・トルンツ教授のもとで、『ファウスト』を研究。1969年、日本ゲーテ協会長賞受賞。1984年日本文芸大賞・ノンフィクション賞受賞。1993年、日本独学史学会賞受賞。現在、日本大学教授、国際関係博士、日本独学史学会会長、日本大学剣道部部長、日本ペンクラブ評議員。本名、長谷川勉。主な著書に、『ゲーテを偲ぶ』『睦子、留学は終わったよ』(以上、三修社)、『現代文学とみちのく』をはじめとする文学と旅シリーズ、『処世戦略の勝者・伊達政宗の生涯』『信玄の経営戦略』『モーツァルト・夢の旅人』『ドイツ語圏の社会と文化』『比較文学とその周辺』(以上、高文堂出版社)、『ファウストの比較文学的研究序説』(東洋出版)、『東京帝大医学部総理――池田謙斎』(新人物往来社)、『手塚治虫氏に関する八つの誤解』『会津藩最後の首席家老』(以上、中公文庫)、『伊達政宗』(PHP文庫)ほか多数
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