内容説明
日本人の確信とは何か?自らを世界にどう語りうるか!この国の「かたち」と「ゆくえ」を凝視した哲学者と歴史家の渾身の対論。
目次
第1部 『国民の歴史』の衝撃力(新しい正統史観を打ち出した『国民の歴史』;西洋の価値観からしか歴史を見ていない;特定の歴史観を持つのが苦手な日本人 ほか)
第2部 日本のかたちと中国・アメリカ(日本の天皇と中国の皇帝の違い;政治と天皇を分離した日本人の知恵;天皇が権威と権力の二つを兼ね備えていた時代 ほか)
第3部 神と仏と日本人の精神(1000年考えてきた日本のかたち;天皇と天皇を補佐する者の二分体制;仏教をも取り込んだ「文明のかたち」 ほか)
第4部 新しい歴史観の構築(『国民の歴史』は、なぜ神話の中身を語っていないのか;神話を解体させる近代神話学;神学が発展しても崩壊しなかったキリスト教 ほか)