出版社内容情報
台湾は北京政府と共に主権制限を受け入れ、一国二政府による「大中国」を構成せよ! 在日華僑有力者が提唱する21世紀の新・中台関係。 台湾が「アジアの大きな黒い影」「平和のトゲ」といわれてから半世紀が経った。中国政府は、この期におよんでなお、台湾は不可分の領土であると強弁する。2000年3月18日、独立派の陳水扁氏が総統選に勝利するや、中台間の緊張はいっそう高まっているように見受けられる。▼だが、台湾行政院の在外華僑政策機関「僑務委員会」の顧問を務める著者によれば、経済的事情を背景として、両国民の本音は、別のところにあるという。▼李登輝前総統の支持者にして、本省人(大陸出身の台湾国民)、在日華僑の有力者である著者が台北=北京関係の将来に大胆な提言。曰く、陳水扁総統のもとで、台湾は北京政府と共に主権制限を受け入れて、同格の政府として「大中国」(Great China)を構成するべきだ??。▼中台問題の合理的解決をめざす「新・一国両府構想」とは。両岸関係論に全く鈍感な日本人にとって、新鮮な驚きに満ちた、台湾による独立放棄論。 ●第1章 野党・民進党の勝利で台湾政変の先を読む ●第2章 一国二制度論と中国統一の背景 ●第3章 知られざる中台関係の見方 ●第4章 「一国両府」の歴史的いきさつ ●第5章 新「一国二政府」による統一「大中国」の誕生
内容説明
統一「大中国」の誕生は可能か。中台問題の合理的解決をめざす「新・一国両府構想」とは。
目次
第1章 野党・民進党の勝利で台湾政変の先を読む
第2章 一国二制度論と中国統一の背景
第3章 知られざる中台関係の見方
第4章 「一国両府」の歴史的いきさつ
第5章 新「一国二政府」による統一「大中国」の誕生