出版社内容情報
「法律は最低限のモラルにすぎない」「誰もが公共を意識しなければ、社会というものは成り立たない」。闘う弁護士・中坊公平の初の実戦語録。
本書は、闘う弁護士・中坊公平氏、初の箴言集。著者は冒頭にこう記す。「50万トンというわが国最大の産業廃棄場になった豊島の、数十メートルに及ぶゴミの山を見て『完全撤去は難しいと思いますよ』と寂しく笑った住民の人たち――。だが、長く苦しい闘いの末、ついに撤去は始まった。一瞬でも青空に太陽はさんさんと輝いたのだ。それは『道理』という太陽である。道理の実現――私たちはこれを信じて前進しよう」。本書には半世紀にわたって巨悪と闘ってきた著者の信条が綴られる。「弱者ゆえに弱者がわかる」「とことん食らいつけば道は開ける」「現場は一生の教師である」「プロの仕事には信念がある」「闘いの前に退路を断つべし」「法律は“道具”であり、国民が“使い手”」「法は最低限の道徳、大切なのは道理」「公共の意識なしに社会は成り立たない」――。森永ヒ素ミルク事件以来、住専の不良債権回収に到るまで人らしく生きることを実践した言行録。
●第1章 人間として生きる
●第2章 働くとはどういうことか
●第3章 決断のとき
●第4章 リーダーの条件
●第5章 正義とは何か
内容説明
闘う弁護士、半世紀の現場と信条。
目次
第1章 人間として生きる
第2章 働くとはどういうことか
第3章 決断のとき
第4章 リーダーの条件
第5章 正義とは何か
著者等紹介
中坊公平[ナカボウコウヘイ]
昭和4年8月2日、京都生まれ。京都大学法学部卒。32年弁護士開業。45年に大阪弁護士会の戦後最年少の副会長となる。48年森永ヒ素ミルク事件被害者弁護団長、千日デパート火災テナント弁護団長として活躍。60年には豊田商事の破産管財人を引き受けた。平成2年4月から4年3月まで、日本弁護士連合会会長を務める。平成8年7月より(株)住宅金融債権管理機構社長として不良債権回収に辣腕を振るい、国民から絶大な人気を得る。平成11年4月からは同機構と整理回収銀行が合併して誕生した(株)整理回収機構の社長に就任。同年8月には同機構社長を退任、激務の3年間を終える。現在は、司法制度改革審議会委員として活躍
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