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出版社内容情報
日本は世界有数の「豊かな国」であり、「飽食の時代」といわれているが、それは本当なのか。自身の飢餓体験を基に発する祖国への警告。 「ぼくの飢餓体験は、昭和20年あたりから昭和22年暮れまで。最後の頃は餓死寸前だった。そして、今の日本は、いつ、あの列島住民、明けても暮れても食うことばかり念頭にあった状態に堕ちこんでも不思議ではない」??。▼荒唐無稽な話と一笑に付すことができるだろうか。わが国の米や小麦などの食糧自給率はわずか27%、世界178カ国中の130番目。30年後、世界で5億トンの穀物不足が恒常的になるといわれている。▼“飽食ニッポン”の食卓を支えているのは海外からの大量の輸入食品である。しかし、この輸入が未来永劫絶えない保証はあるのか。▼「遺伝子組み換え食品」が人類を救うかのごとき報道、論考がある。しかし、その種を押さえ、殺生与奪の権を握るのは、米国の穀物メジャーである。▼わが国における農業問題や食糧問題を説き続けてきた著者が、戦後日本が築き上げてきた「繁栄」の土台の脆弱さを指摘しつつ、最後の警鐘を鳴らす。
内容説明
ぼくの飢餓体験は昭和二十年夏あたりから、二十二年暮れまで。そして今の日本は、いつあの状態に堕ちこんでも不思議はない。―「農」を棄てた民族の報い。
目次
1 「飢える」ということ(「米が余った」と聞いて慄然とした;「効果」がなかった減反政策 ほか)
2 食いもの植民地・日本(「アメリカ食」を相手にしたのは日本だけ;民族本来の生き方の放棄 ほか)
3 遺伝子組み換え食品は人類を救うか(「神の領域」に踏み込むことの異常さ;種の支配は世界の支配を意味する ほか)
4 「繁栄」の果てに(日本がとるべきポジション;“性”は伝統回帰を始めた ほか)
感想・レビュー
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雪風のねこ@(=´ω`=)
たなぴー
がんもどき