出版社内容情報
日本人は桜を愛でたのか、花見に興じたのか??悲哀の文化である桜より、宴の文化=花見に日本文化の本質を見出す知的刺激に満ちた論考。 花見か桜か、どちらが真に日本的なるものか? はかなさや精神性、悲哀の美学と結びつけられることが多い桜。だが、桜だけで見て「花見」に目を向けなくては、日本文化の本質を理解したことにならない。▼「群桜」「飲食」「群集」の三つを成立条件とする花見こそ世界に類のない民衆文化である。このような観点に立ち、「桜が国民的花であるゆえん」から、現代の非日常・ハレの行事とする花見を通しての「日本社会の問い直し」まで試みる。▼目次は以下の通り。 ●「花見」論へ??「桜」の民俗学を超えて ●外国人が見た花見 ●世界に花見はあるか ●花見と近世都市江戸??民衆的日本文化の誕生 ●花見の文学 ●現代社会と花見 ●花見の根源を考える??社会人類学・社会心理学的花見論。▼以上のような考察を通して、「貴賎上下を超えた共同の幸福の場」としての花見と、古来より豊かな社交性で生活に彩りを与えてきた日本人の姿を描き出す。ユニークな「花見論」への挑戦。 ●第1章 「花見」論へ??「桜」の民俗学を超えて ●第2章 外国人が見た花見 ●第3章 世界に花見はあるか ●第4章 花見と近世都市江戸??民衆的日本文化の誕生 ●第5章 花見の文学 ●第6章 現代社会と花見 ●終章 花見の根源を考える??社会人類学・社会心理学的花見論
内容説明
花見か桜か、どちらが真に日本的なるものか?精神性や悲哀の美学と結びつけられることが多い桜。だが桜だけを見て「花見」に目を向けなくては、日本文化の本質を理解したことにならない。「群桜」「飲食」「群集」の三つを成立条件とする花見は、世界に類のない民衆文化である。本書では、「貴賤上下を超えた共同の幸福の場」としての花見の歴史的・社会学的考察を通して、古来より豊かな社交性で生活に彩りを与えてきた日本人の姿を描き出す。ユニークな「花見論」への挑戦。
目次
第1章 「花見」論へ―「桜」の民俗学を超えて
第2章 外国人が見た花見
第3章 世界に花見はあるか
第4章 花見と近世都市江戸―民衆的日本文化の誕生
第5章 花見の文学
第6章 現代社会と花見
終章 花見の根源を考える―社会人類学・社会心理学的花見論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
takahiroyama3
いぬかいつまき
橘
アツシ
-
- 和書
- 千両花嫁 文春文庫