PHP新書<br> 子どもの脳が危ない

PHP新書
子どもの脳が危ない

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569609201
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0211

出版社内容情報

  犯罪者の脳を長年研究してきた著者が、胎児期・乳幼児期に摂取された化学物質と、脳の形成異常の因果関係を明らかにする衝撃の一冊。  不登校の増加、学級崩壊、学校内暴力の再燃、特異な少年非行??今、子どもたちの性格やふるまいが大きく変わってきたのではないか?とすればその原因は何なのか?▼著者はこれまでに手がけてきた重大殺人犯の精神鑑定の結果、その多くに、胎児期・乳児期の脳の形成期に生じたと思われる脳の異常を発見した。さらに、その少なからぬケースで、流産予防などの目的で、大量の合成ホルモンが摂取されていた。このことから著者は、最近問題になっている環境ホルモンが、特に胎児・幼児の脳の形成に深刻な影響を与え、それが子どもたちが「キレる」原因の一つとなっているのではないかということを、多くの最新研究を踏まえて考察する。加えて著者は、子どもたちがアニメなどを通して浴びる大量の情報シャワーに対しても脳の働き方への影響という観点から、警告を発している。▼因果関係が100%証明されてから手立てを講じるのでは遅すぎる。衝撃の報告。  [第1章]子どもたちが変わった ●子どものふるまいがわからない ●鍵になるのは脳の障害? 他 [第2章]少年非行の臨床から ●十五歳の殺人少年 ●脳の形態と機能に見る異常 他 [第3章]犯罪者の脳を調べる ●犯罪者の平均像と典型像 ●家族四人殺し 他 [第4章]ある少年死刑囚の場合 ●少年死刑囚の<超男性化した脳> ●想像を絶する凶悪な所業 他 [第5章]脳と環境ホルモン ●内分泌攪乱化学物質とは? ●自然界の動物たちへの影響 他 [第6章]ADHD??注意欠陥多動性障害 ●あまりに落ち着きのないP君 ●ADHDとはどのような症状か 他 [第7章]新たなOSの登場 ●脳が働く基本的なプログラム ●テレビからうけ取る膨大なイメージ的情報 他 [第8章]想像と病理 ●大江光氏の才能の開花 ●模倣と統合の天才・モーツァルト 他 [第9章]対応そして予防 ●もはや取り返しはつかないか? ●薬物療法への誤解を解く

内容説明

長年にわたり精神鑑定を手がけてきた著者は、重大殺人犯において、胎・乳児期に由来する脳の異常が高率に見られることを発見した。学級崩壊、衝撃的な少年非行―近年の子どもたちのこれらの問題行動は、脳の異常によるものではないか?そこには胎・乳児期における環境ホルモンの摂取が影響しているのではないか?また情報環境の変化により、子どもの脳の働き方も変わりつつあるのではないか?子どもたちの危機を、「脳」の視点から冷静に分析した、衝撃的な問題提起の書。

目次

第1章 子どもたちが変わった
第2章 少年非行の臨床から
第3章 犯罪者の脳を調べる
第4章 ある少年死刑囚の場合
第5章 脳と環境ホルモン
第6章 ADHD―注意欠陥多動性障害
第7章 新たなOSの登場
第8章 創造と病理
第9章 対応そして予防

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

10
脳科学者・黒田先生の講演に先日行ってきた。ここまで学習障害が増えている理由がなにか。それをもっと真剣に受け止めて行かないと、数十年後の人類の発展にかかわってくるような気がする。個人的にはネオニコチノイドがコワイが、知っておくべきことはまだまだありそうだ。2015/09/18

たらちゃん

9
脳に障害があれば、環境ホルモンなどの被害があれば、必ず犯罪者になるという訳ではないのはどうしてか。良い意味での想定外もある。と思いたい私は大人のADHDかも。無事に子育てをするのがとても難しい時代です。2017/03/28

チョコモカ

9
借本。常々、凶悪犯罪が起きる毎に精神鑑定云々と言って罪に問われない事が有る。その精神鑑定をしている方の考えを知りたかった。色んな方面からの検証が有りましたが、個人的には環境ホルモン説に興味を持ちました。立花隆さんの本も紹介されていましたから、機会があれば読んでみたい。2015/08/02

アルゴン

6
★☆ 脳の以上により犯罪が起こる可能性や、環境ホルモンなる化学物質が脳に影響を及ぼしているという可能性は、この本を読んだ時点で否定できるものではありませんが、凶悪犯罪を「脳のせい」にしたそうな部分と「時代のせい」にしたそうな部分が混在しているため、どうもこの人は自分の都合のいい部分だけを取り上げているのではないかというきな臭さが漂うのです。環境ホルモンに脳がやられない対応策が「若いうちに子を産む」と「テレビ番組の改正」というのもいかにもお粗末。2015/04/25

黒木 素弓

5
刑事事件の精神鑑定に携わっていた著者は、重大犯罪を犯す人を脳の視点から考察。また、環境ホルモンやテレビが、幼い子の脳の形成にどのような影響を及ぼすかにも言及している。悲観的な内容ばかりではなく、著者なりの新しい環境へのアプローチの仕方にも触れている。2012/09/22

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