出版社内容情報
宗教は衰退産業であり、将来自然消滅する??徹底した市場主義の立場から資本主義社会における人間と宗教のあり方を論じた異色評論。 宗教にトラブルがつきものなのはなぜか? 法律で取り締まる必要はあるか?▼数多い宗教書のなかで、宗教にまったく関係のない人間が書いた著書は少ない。本書は、経済学者である著者が、消費者という視点から聖書やコーランを読み解いた異色の宗教論。徹底した市場主義の立場から、「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」と捉え、現在の問題を見事に言い当て、そのあり方と対策を辛辣かつユーモラスに問う。▼「宗教の需要はどこからくるか?」「どんな宗教が生き残るか?」「なぜ死後の世界を説くのか」「信じるものはだまされる」「人間は神をつくる動物である」「脳は迷信的に思考する」など、世界史における宗教の犯罪歴から、新興宗教のカラクリまで、赤裸々に宗教の姿を描き出す。▼<反>ではなく<脱>宗教、つまり宗教を「卒業」するために、真実の宗教を学ぶための一冊。▼各章をまとめたQ&Aや、「宗教に関するテスト」などユニークな試みも魅力。 [第1章]市場社会の宗教??宗教はサービス産業である ●脱宗教を果たした日本人 ●世俗化の完成 他 [第2章]宗教に対する需要はどこからくるか ●貧・病・老・死 ●「フニョイ」感から宗教へ 他 [第3章]宗教はなぜ死後の存在を説くか ●宗教は死を必要とする ●日本人の死生観 他 [第4章]人間は「神」をつくる動物である ●さまざまな神 ●人間はなぜ「神」を発明したのか 他 [第5章]一神教の謎??神は独占をめざす ●日本は多神教ではなく「多神=多宗教の乱立状態」 ●一神教が「高級」という迷信 他 [第6章]もっとも恐ろしい宗教??キリスト教の犯罪歴 ●被害と加害のバランス・シート ●ユダヤ人迫害 他 [第7章]宗教と迷信??脳は迷信的に思考する ●信じることが奇跡をつくる ●昇天と生まれ変わり 他 [第8章]詐欺と宗教の免疫学??信じるものはだまされる ●詐欺と宗教は「二卵性双生児」の関係 ●信じることとだまされること 他 [第9章]宗教をめぐるトラブル??宗教の犯罪学 ●宗教にトラブルはつきもの ●トラブルの数々 他 [第10章]どんな宗教が生き残るか??宗教は衰退産業である ●宗教の将来 ●宗教遺産を利用する
内容説明
宗教にトラブルがつきものなのはなぜか?また法律で取り締まる必要はあるのか?―徹底した市場主義の立場から、「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」と捉え、そのあり方を辛辣かつユーモラスに問う。「なぜ死後の世界を説くのか」「信じるものはだまされる」など、世界史における宗教の犯罪歴から新興宗教のカラクリまで、赤裸々に宗教の姿を描き出す。宗教を「卒業」するために真実の宗教を学ぶための一冊。「あなたの宗教度を診断する」テスト付き。
目次
第1章 市場社会の宗教―宗教はサービス産業である
第2章 宗教に対する需要はどこからくるか
第3章 宗教はなぜ死後の存在を説くか
第4章 人間は「神」をつくる動物である
第5章 一神教の謎―神は独占をめざす
第6章 もっとも恐ろしい宗教―キリスト教の犯罪歴
第7章 宗教と迷信―脳は迷信的に思考する
第8章 詐欺と宗教の免疫学―信じるものはだまされる
第9章 宗教をめぐるトラブル―宗教の犯罪学
第10章 どんな宗教が生き残るか―宗教は衰退産業である