PHP新書<br> 「脱」宗教のすすめ

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「脱」宗教のすすめ

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  • サイズ 新書判/ページ数 254,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569609188
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0215

出版社内容情報

  宗教は衰退産業であり、将来自然消滅する??徹底した市場主義の立場から資本主義社会における人間と宗教のあり方を論じた異色評論。  宗教にトラブルがつきものなのはなぜか? 法律で取り締まる必要はあるか?▼数多い宗教書のなかで、宗教にまったく関係のない人間が書いた著書は少ない。本書は、経済学者である著者が、消費者という視点から聖書やコーランを読み解いた異色の宗教論。徹底した市場主義の立場から、「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」と捉え、現在の問題を見事に言い当て、そのあり方と対策を辛辣かつユーモラスに問う。▼「宗教の需要はどこからくるか?」「どんな宗教が生き残るか?」「なぜ死後の世界を説くのか」「信じるものはだまされる」「人間は神をつくる動物である」「脳は迷信的に思考する」など、世界史における宗教の犯罪歴から、新興宗教のカラクリまで、赤裸々に宗教の姿を描き出す。▼<反>ではなく<脱>宗教、つまり宗教を「卒業」するために、真実の宗教を学ぶための一冊。▼各章をまとめたQ&Aや、「宗教に関するテスト」などユニークな試みも魅力。  [第1章]市場社会の宗教??宗教はサービス産業である ●脱宗教を果たした日本人 ●世俗化の完成 他 [第2章]宗教に対する需要はどこからくるか ●貧・病・老・死 ●「フニョイ」感から宗教へ 他 [第3章]宗教はなぜ死後の存在を説くか ●宗教は死を必要とする ●日本人の死生観 他 [第4章]人間は「神」をつくる動物である ●さまざまな神 ●人間はなぜ「神」を発明したのか 他 [第5章]一神教の謎??神は独占をめざす ●日本は多神教ではなく「多神=多宗教の乱立状態」 ●一神教が「高級」という迷信 他 [第6章]もっとも恐ろしい宗教??キリスト教の犯罪歴 ●被害と加害のバランス・シート ●ユダヤ人迫害 他 [第7章]宗教と迷信??脳は迷信的に思考する ●信じることが奇跡をつくる ●昇天と生まれ変わり 他 [第8章]詐欺と宗教の免疫学??信じるものはだまされる ●詐欺と宗教は「二卵性双生児」の関係 ●信じることとだまされること 他 [第9章]宗教をめぐるトラブル??宗教の犯罪学 ●宗教にトラブルはつきもの ●トラブルの数々 他 [第10章]どんな宗教が生き残るか??宗教は衰退産業である ●宗教の将来 ●宗教遺産を利用する

内容説明

宗教にトラブルがつきものなのはなぜか?また法律で取り締まる必要はあるのか?―徹底した市場主義の立場から、「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」と捉え、そのあり方を辛辣かつユーモラスに問う。「なぜ死後の世界を説くのか」「信じるものはだまされる」など、世界史における宗教の犯罪歴から新興宗教のカラクリまで、赤裸々に宗教の姿を描き出す。宗教を「卒業」するために真実の宗教を学ぶための一冊。「あなたの宗教度を診断する」テスト付き。

目次

第1章 市場社会の宗教―宗教はサービス産業である
第2章 宗教に対する需要はどこからくるか
第3章 宗教はなぜ死後の存在を説くか
第4章 人間は「神」をつくる動物である
第5章 一神教の謎―神は独占をめざす
第6章 もっとも恐ろしい宗教―キリスト教の犯罪歴
第7章 宗教と迷信―脳は迷信的に思考する
第8章 詐欺と宗教の免疫学―信じるものはだまされる
第9章 宗教をめぐるトラブル―宗教の犯罪学
第10章 どんな宗教が生き残るか―宗教は衰退産業である

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

15
★4 この本もなかなかいい。 「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」との主張。 お葬式や初詣や観光なんかでしょう。除夜の鐘聞いて初詣でおみくじ引いてと、日本ではこんな感じでまあ納得。 今の世の中、これだけ科学が発達し大昔と違っていろいろなことが分かってくると、本気で神や死後の世界や輪廻転生を信じるのはなかなか難しい。 一神教もそろそろ終わりにしたらテロなんかも収束するかもね。2017/02/18

サラダ

4
筆者は経済学者で、宗教はサービス産業であると述べ、宗教の危険性、フィクション性を明らかにして、読者が宗教から卒業できるようにと導いています。「宗教に対する需要はどこからくるか」「市場社会の宗教」など経済学者ならではの視点が18年前の作品にもかかわらず私には新鮮に感じられました。宗教が好きではないけど興味を持っている私には面白く読むことができました。2018/11/15

西澤 隆

3
宗教を「衰退中サービス業」と位置づけ徹底的に対価に対応するサービスとして評価する本書。だが例えば鎌倉新仏教の捉え方などは書かれた時代なりの古さもあったりするし論の進め方も相当乱暴。結局のところ「拠り所がほしい不安な心」自体を持つことが「経済的ではない」と切って捨てているようなところがあり、しかも経済書ではないことから数字などをあまりあげずに語っていることから「信者を盲信させる」ある意味宗教的「と本」の匂いが出てしまっている。結局「片方に加担した本を一見両論併記を装って書くとと本のにおいがする」典型例かも。2020/01/20

lily

3
徹底的な宗教批判本。少しユニークに書かれているのも理解につながった。宗教度診断テストはー6点。依存度はかなり低いらしいが、宗教のもたらす価値を否定することはできないと強く思っている。①浄土真宗とキリスト教は他力救済型で共通している。②托鉢は農業が殺生戒に反するから。③私たちに前世の記憶はない以上、輪廻転生は問題ない。④一神教は、「三つの指輪」で説明できる。2015/02/05

オランジーナ@

2
宗教学者の書く宗教本の場合は宗教を何か尊いものであるか如く書いてる場合が多いが、リチャード・ドーキンスのように他分野の学者が書く場合ははっきりと宗教批判がなされている。 脱宗教のすすめも、他分野の学者だからこその爽快な宗教批判本であると言える 2014/08/08

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