出版社内容情報
英雄ヤマトタケルの本当の姿とは、大化の改新の真の理由、任那日本府は実在しなかった等々、これまでの定説を覆す大胆な推理九編。 いま古代史が熱い! 近年、縄文時代の遺跡から稲作が発見され、教科書の記述を覆す話題となった。いや、縄文時代だけではない、弥生時代の遺跡も相変わらず新発見が続いており、新たな展開が始まっている。たとえば、鳥取県の妻木晩田遺跡である。この遺跡の規模はすごい。 総面積160ヘクタールで佐賀県の吉野ヶ里より大きい。725軒の建物、ヒトデのような形をした古墳、神殿跡など、画期的な発掘である。 この遺跡によって、大和王権時代の出雲の勢力が、我々の想像以上に大きなものであったことが再確認された。しかもその主体は朝鮮半島からの渡来人だったらしい。福岡県筑紫にもまた大和朝廷に対抗した巨大勢力があった。いわゆる磐井(いわい)である。彼らの古墳から出土した石人・石馬や石棺は、これが日本のものかと思うほど異例のものであった。 本書は、こうした最新の発掘成果をふまえ、作家・黒岩重吾が大胆に推理した9つの仮説である。 ●第1章 相次ぐ神殿跡の発見と弥生時代の勢力図 ●第2章 銅鐸発見が語る「出雲神話」のルーツ ●第3章 大和王権は、いかに成立したか ●第4章 「神武東征神話」の語りかけるもの ●第5章 任那日本府は実在したのか ●第6章 王朝交替の真実 ●第7章 英雄ヤマトタケルの本当の姿 ●第8章 大和王権に挑んだ「筑紫の王者・磐井」 ●第9章 「大化改新」はなぜ起こったのか
内容説明
英雄ヤマトタケルの正体、「大化改新」の本当の理由、大和王権を揺るがせた出雲・筑紫の大勢力…古代日本は我々の想像以上にダイナミックだった。精緻な推理と奔放なイマジネーションで世に問う9つの仮説。
目次
第1章 相次ぐ神殿跡の発見と弥生時代の勢力図
第2章 銅鐸発見が語る「出雲神話」のルーツ
第3章 大和王権は、いかに成立したか
第4章 「神武東征神話」の語りかけるもの
第5章 任那日本府は実在したのか
第6章 王朝交替の真実
第7章 英雄ヤマトタケルの本当の姿
第8章 大和王権に挑んだ「筑紫の王者・磐井」
第9章 「大化改新」はなぜ起こったのか