出版社内容情報
大衆をリードせんとする国権主義がわが国で幅を効かせつつあるが、そこに落とし穴はないか。政界の“知恵袋”が提唱する新しい中道政治。 官僚でも業界でもワシントンでもなく、国民自身の声が日本の進路を決め、日本の国のかたちを決める政治。浅くとも、国民すべてにスポットライトがあたる政治??民主党の熊谷弘・元官房長官が、議会制民主主義の原則に立ち返りつつ、日本社会における政治のあるべき姿について語る。 熊谷氏は民主党の目指すべき方向として、社会保障政策の充実と失業問題などを柱とする「日本型中道政治路線」の確立を唱えている。 しかしながら、氏によれば、日本の野党は「政府案の対策づくりに終始する“下手が打つ碁”」になっており、行き場を失った野党を取り込む自民党の思惑にはまっているという。 氏は「米国のクリントン政権や英国のブレア政権などで見られるように、中道政治路線は世界の一大潮流になっている」とし、わが日本国においても、徹底した情報公開の実現、民意を反映した政治の実行が必要であることを力強く説く。 ●第1章 国権主義への警告 ●第2章 新しい中道主義への道 ●第3章 日本の経済政策を問い直す ●第4章 国民が国のかたちを決める政治
内容説明
日本の政治は本当に民意を反映しているのか。日本人による、日本人のための政治を提言する。
目次
第1章 国権主義への警告(資本主義の危機;自民党の既得権益政治と支配者・ワシントン ほか)
第2章 新しい中道主義への道(中道路線とは何か;クリントン、ブレアの挑戦 ほか)
第3章 日本の経済政策を問いなおす(インフレ政策が始まった;デフレの恐怖 ほか)
第4章 国民が国のかたちを決める政治(国家理性としての安全保障政策;自立の為の三提案 ほか)