出版社内容情報
日本へ移り住み16年。祖国の反日感情にさらされながら、いかに日本と日本人を受け入れたのか。葛藤を越え自立する著者の半自伝エッセイ。 著者は、韓国から日本へ渡ってきて、今年(1999年)7月で満16年になる。来日して8年経った1990年の暮れに、それまでの自分の体験をベースにしたエッセイ『スカートの風』を出版。まったく無名の韓国人女子留学生が、日本語で韓国および韓国人への痛烈な批判を日本人に向けて書き、しかもそれが日本および日本人を肯定的に評価した内容だったことが大きな話題を呼んだ。 典型的な「反日」意識を抱いたまま来日し、日本で暮らすようになってからも日本人への不信感をなかなか払拭できなかった著者はなぜ、韓国人としては初めてといえる内容の書籍出版??韓国人の言葉を借りれば、「対日売国行為」をやってのけたのか。そして今日、「日本人の深い精神性が根付いた土地に溶け込むようにして生きていきたいと思うようになった」のはなぜなのか。どこまでも深い日韓のはざ間で、葛藤を越え、日本定住を決意するに至った著者が綴る、半自伝エッセイ。 ●プロローグ はじめて知った日本 ●第1章 不思議な国の住人たち??東京下町の生活 ●第2章 どこまでも深い日韓の谷間??アイデンティティの喪失 ●第3章 転機のための『スカートの風』??生きられる場所の手応え ●第4章 済州島の女たち??その逞しき生活力の秘密 ●第5章 島から半島へ??軍人・学生として生きた日々 ●エピローグ 定住すること
内容説明
ベストセラー『スカートの風』から八年―。どこまでも深い日韓のはざまで、何を想い、考え、決断したのか。葛藤を越え自立する若者の魂の遍歴。「反日」韓国人が、日本定住者となるまで。
目次
プロローグ はじめて知った日本
第1章 不思議な国の住人たち―東京下町の生活
第2章 どこまでも深い日韓の谷間―アイデンティティの喪失
第3章 転機のための『スカートの風』―生きられる場所の手応え
第4章 済州島の女たち―その逞しき生活力の秘密
第5章 島から半島へ―軍人・学生として生きた日々
エピローグ 定住すること
感想・レビュー
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