出版社内容情報
「資本注入しないと貸し渋りは止まらない」「円高で日本再生への兆しが見えた」等、どん底の日本経済の問題の本質を明快に説き、明日への処方箋を開示する。 今、日本経済はどん底の状況にある。60兆円の「貸し渋り」金融対策も順調になされるか怪しくなってきた。景気回復への「正しい」経済政策とは何か。 本書では、金融システムの安定化と、景気浮揚のための青写真を描く。 著者の主張は、「日本中のバランスシートは破壊された状況」「円安で加速した貸し渋り」「人民裁判で銀行は資本注入を渋った」「条件なき資本注入で貸し渋りは落ち着く」「銀行のリストラと貸し渋り対策は同時にできない」「現実離れしたペイオフ実施のスケジュール」「財政再建15兆円の節約が生んだ102兆円の余分なコスト」「財政のアクセルは踏み続けなければならない」「円安は中長期的な景気対策にならない」「長期金利の上昇は自然への復帰」「債券市場が発している景気回復へのシグナル」「円安がもたらしたアジア危機」「資本取引規制を推進せよ」などである。 どん底から立ち直る筋道を明快に解く日本人必読の一冊。
内容説明
本書では、今、日本経済がかかえている問題を体系的に、四つに分け、今の日本経済が置かれている状態を総合的に判断するとともに、どのような政策を、どの順序で打てば、最も効果的に今の不況を克服できるかを論じてみた。
目次
第1章 診断編―こうして日本経済はどん底に落ちた
第2章 治療編―恐慌を防ぐ打開策
第3章 リハビリ編―日本経済再生への道
第4章 国際環境編―国際金融市場の安定化へ
第5章 対論―活力ある日本経済へ(クー,リチャード;村山昇作)
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