出版社内容情報
世界唯一の超大国として、繁栄を極める米国。21世紀社会の構想を日本はこの大国とどのように練るべきか。新しい同盟の形を提案する。 日米関係はぎくしゃくした状況に陥っている。内政干渉に近いアメリカの提案に日本は反発し、緊急性を逸した日本の政策にアメリカは苛立ちの色を隠せない。 本書では、小さな利害にとらわれず両大国が協力してなすべき世界貢献の指針を、堺屋太一氏、ブロック元通商代表ら日米民間人の最高の知性が提示する。 まず経済に関しては日本の規制緩和、構造改革による自由経済路線が提唱され、世界に開かれた日本市場の構築を貢献策として示す。さらに金融資本主義の行き過ぎを是正する枠組み作りを提案している。次に、安全保障に関しては、東アジアについて日米安保が不可欠でこれを堅持･強化する中から地域の安定をはかる方策について具体的な協力体制への指針が示された。さらに21世紀を担う人材教育を行なう日米共同のパイロットプランを打ち上げている。世界のリーダーとしての義務と役割を政治・経済・文化の側面から多角的に議論した緊急提言の書。
内容説明
「嫌日・嫌米」は終わった！不透明な未来を切り開くベクトルがここにある。日米民間人の最高の知性が問う緊急提言の書。
目次
プロローグ これからの日米関係（より素晴らしい日米関係を目指して（稲盛和夫）
日本を強くする改革―経済と教育（堺屋太一）
二十一世紀経済・成功の鍵（ジョン・ネイスビット））
第１部 新しい資本主義と日米協力（競争から協調への転換（中谷巌）
東アジアへ貢献する日米関係（ハロルド・ブラウン）
新しい資本主義と日米協力（田中直毅；アーネスト・Ｅ・プリーグ））
第２部 治者としての人間像の探求（グローバル経済社会における新しい教育（ウィリアム・Ｅ・ブロック）
二十一世紀は「人間」の世紀（福川伸次））
第３部 力強い日米関係への道（アジア・太平洋の安全保障と日米同盟のこれから（猪口邦子；森本敏）
日本の自己改革課題と今後の日米関係（山本貞雄）
二十一世紀の日米同盟（ウィリアム・Ｔ・ブリアー））
エピローグ 日米二十一世紀宣言（高い次元で築くこれからの日米関係（稲盛和夫；デビッド・Ｍ・アブシャイア）
日米二十一世紀宣言（日米２１世紀委員会））
