出版社内容情報
“貨幣改鋳”に絡む様々な思惑と渦巻く陰謀。その渦中に、綸旨を携え江戸へ下った絵師・尾形光琳。はたして彼の使命は? 迫真の時代サスペンス。
内容説明
―後水尾天皇の綸旨を携え江戸へ行け。手渡す相手はおらん。伝えるものもない。ただただ、それを身につけて江戸へ出るだけ、それだけで役に立ち、儲かる―。不可解な内大臣、二条綱平の依頼を受け、江戸へ下った尾形光琳。その彼に、勘定奉行・荻原重秀、俳諧師・宝井其角、豪商・紀伊国屋文左衛門…、当世を担う要人達が、次々と接近を図る。幕府がおし進める“貨幣改鋳政策”。その裏で、何かが起ころうとしている。
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