出版社内容情報
日本の超デフレはアジアに波及し、やがてアメリカをも巻き込み、世界大恐慌へとつながる? 70年前の大恐慌との対比を盛り込み、危機の行方を描く。 金融業界の不良債権問題は解決せず、それは実物経済全体の景気も大きく引っ張っている。もはや日本経済は経済恐慌寸前に追い込まれているのだ。 本書では、日米アジア各地域に半年から1年後に起こる可能性のある危機を予測していく。 まず「現実味を帯びてきた日本発の経済恐慌」として民需の停滞、失業率の悪化、卸売物価の下落、倒産の急増などの事実から「デフレ・スパイラル」の悪夢に陥っている現状を報告する。次に「貸し渋り現象」について、ビッグバン以降の金融覇権競争を踏まえ解説し、その影響を論じる。そして、株価の下落が予測され、世界同時恐慌の引き金を引くかもしれないアジア(特に中国)とアメリカの経済の行方を占う。最後に「金融再生トータルプラン」などについてのコメントを行ないつつ、税制改革など危機回避への抜本的な改革案を提示する。 悪化する経済の行方を的確に表現し、「覚悟」を決めて生きていくことを説く書。
内容説明
日・米・中、同時破綻。デフレの悲劇が世界を襲うこの金融状況をどう打開するかについての提言。
目次
プロローグ 日本が世界恐慌の火元になる日は近いか
第1章 いよいよ待ったなしの金融問題
第2章 金融から経済全体の破綻へ
第3章 日本の不況が生んだアジア危機
第4章 アメリカ経済・崩壊の可能性
第5章 世界同時デフレで日本はどうなる
第6章 破局を防ぐ最後の処方箋
エピローグ 「強い日本」復活への方途