出版社内容情報
日本人は何を着てきたのか。更紗と友禅、辻が花と小袖、能や狂言の装束、江戸庶民の衣装など、染織の伝統工芸を紹介するカラー図鑑本。 有史以来、日本人は何を纏ってきたのだろうか。本書は、わが国の衣食住を支えてきた「きもの」と「きれ」の歴史を辿ったカラー図典である。 原始布、絹の発見、飛鳥、天平時代の絣布、宮廷貴族の華麗な装い、信長、謙信のファッション感覚、江戸庶民の麻や木綿……。今ではあたり前となってしまった化学繊維は、せいぜい明治以後である。それまでの天然繊維には、いかなる技が施されていたのだろうか。著者は数々の文献にあたりながら解説している。 卑弥呼の衣装を綴った『魏志倭人伝』はじめ「源氏物語」、あるいは秀吉を描いた「醍醐花見図屏風」等々。解説文とともに、現存する衣装のカラー図版が読者の目を釘付けにする。辻が花、更紗、友禅など、着物を好む女性にとっては必見の品々である。作家・青木玉さんも「和服がぐっと身近になる本」と絶賛している(序文より)。 染織の手わざを訪ね、本物の「和の文化」に魅せられる「きもの図典」の決定版である。
内容説明
日本人は何を纏ってきたのか。辻が花、更紗、友禅、小袖、能や狂言の装束、江戸庶民の麻や木綿…。染織の手わざを訪ね、本物の「和の文化」に魅せられるカラー図典・決定版。
目次
第1部 日本人が纏ってきたもの(シルクロード―ローマへの絹の道;日本の染織のあけぼの;源氏物語の色;辻が花序章―公家から武家のきものへ ほか)
第2部 裂の図典(法隆寺裂;白鳳から天平へ;正倉院裂;平安・鎌倉時代 ほか)