PHP創作シリーズ<br> 夏電車がとおる

  • ポイントキャンペーン

PHP創作シリーズ
夏電車がとおる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 141p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569589985
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

  ぼくの住む町には、小さな二両編成の市電が通っている。落ちついたこの平和なぼくの生活に、アイツは突然やってきた。あの不思議な能力をもった美少女は。    

内容説明

ひとりで持ちきれないほど悲しいことがあったなら、きっとぼくだって、少しほかの人に持ってもらいたくなるよ―不思議な少女と出会った少年。彼のひと夏の成長をさわやかに描きだす。小学上級以上。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

57
不思議な少女と出会った少年の、ひと夏の物語。実は二度目の読書。前回読んだ時は、少女がただの意地悪な子にしか思えなくてモヤモヤした読後感だった。今回読み直してみると、切羽詰まっていたんだなあ…。そりゃあ、大切な人が大変な状態で、自分にもおかしな能力があったら情緒不安定にもなるかも。それでも、もっと丁寧に描いてほしい部分があるけれど…。それにしても、中村悦子さんの挿絵が素敵だなぁ。中村さんが挿絵を担当すると作品が数割増しで魅力的に感じてしまう。2020/08/24

とよぽん

36
タイトルから勝手に想像していた、戦争に関する物語? ではなかった。絵が中村悦子さんなので期待していたが、挿絵は線描で(絵本ではなく児童書だものね・・・)ちょっと外れた感じ。要君は単純で正直でおもしろい5年生男子。千葉さんは不思議な6年生女子。二人のやり取りが軽快に展開する。終盤の盛り上がり方はなかなかよかった。2020/08/30

ぶんこ

35
小5の要のあるひと夏の出来事。数軒先のバイオリンの先生の家にやってきた小6の千葉さんには特殊な能力があった。その子に8月30日が要君の記念日と言われる。記念日とは?その日を迎えるまでの要君の不安、おびえが伝わってきて、誰にもわかってもらえないのも切ない。千葉さんの独りよがりなところに反発を覚えるも、その原因がわかるといたたまれない。子どもの持つ不安、怯えが、その子を支配していくようで苦しい。物語とは関係ないのですが、夏電車の停車駅名が風情があって、思わず実在するのではと調べてしまいました。2020/11/22

あかつき号

9
初著者。夏は、命の終わりを一番予感させる。自分の命、パパの命、それぞれの大切なものを考え続けた二人。千葉ちゃんの魅力が今ひとつ、残念。2017/05/09

1
何度もよみたくなる。素敵で優しいお話。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/491119
  • ご注意事項

最近チェックした商品