出版社内容情報
るいは、学校ではだれとも口をきこうとしない女の子。ある日、谷川くんという転校生がやってきて、るいに声をかけた。「ぼくとは話せよ」るいの心は大きくゆれる。
内容説明
クラスのだれとも口をきかない女の子、るい。そんなるいの前に、転校生の谷川くんがあらわれた。「ぼくと話せよ」―それから谷川くんは、るいにとってとくべつな存在になった。小学上級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まちこ
11
灰谷健次郎さんのおススメの本だったと記憶している。当時私は灰谷さんの本が好きだったので「おススメなら♪」と読んで切ない気持ちになった記憶。
こばまゆ
10
昔、灰谷健次郎の本が好きでよく読んでいたけど、なにかそれに通じるような著者だと思う。他の本も読んでみたい。子どもの心がよくわかっている人だと思った2017/11/20
みー
10
嘘を付きたくて言うんじゃない「ウソ」って、子供の中にはあるよね~。その子の中では、「ホントウ」なんだ。空想と現実の間をまだ、行ったり来たり出来る子供時代。でも、年が上がるにつれて、現実世界での生活がメインになり・・いつまでも空想の世界に浸る様な子を「あいつは嘘つきだ」と、指を差し始める。子供が空想に浸るのには、訳があるのだと大人になった今なら分かる。狭い世界の中で、一生懸命生きている子供の姿が切ない・・。子供の「ウソ」の本質を見抜きながら、その「ウソ」を否定するのではなく、寄り添えるような大人でありたい。2016/01/04
BlueBerry
6
ちょっと切ないお話でしたね。夢見ることって大切な事。谷川君は被害者なのですから大らかな気持ちで見守ってあげたいですね。お勧めできると思います。2013/05/07
マアシメ
5
深いなぁ。この本は児童書?ですか。読み終わった後のこの重く、ふわっとした感じはなんだろう。とにかく谷川君は強い!!でもこのような子供たちを増やしてはいけない。るいは感受性の強い子なのだなぁ。娘が借りてきた本に夢中になってしまった(*'ω'*)2017/06/12