出版社内容情報
古典の中の恋物語を、田辺流解釈で楽しむ本。
烈しくせつない恋物語を古典や伝説から取り出し、田辺流解釈で楽しむ。紫式部の恋のかけひきや武蔵とお通の純情秘話など24話を収録。
秘めやかに、深く烈しくつのる想いは、ときに生死を超え、時空を超えて成就する――そんな究極の恋の見本帳がここにあります。
▼本書は、『伊勢物語』『今昔物語』などの古典や『万葉集』『古今和歌集』などの詩歌、今に残る伝説・史実などから、お気に入りの恋物語を取り出して田辺流解釈で楽しむ本です。
▼「死ぬ前にもう一度、情の深い男に抱かれたい」という老女と契った在原業平の本当の“色男”ぶり。出世のために自分を棄てた夫をミイラになるまで待ちつづけた女房と、その幽鬼の妻と一夜を共にした男の話。心で結ばれていたために永遠を獲得した、お通と宮本武蔵の純情秘話。紫式部と年上の夫との可愛くも機知に富んだ恋のかけひき……など、著者が「なんと日本人は<恋する能力>に長けた<血の熱い>民族だったのか」と嘆息する、とっておきの24話を収録。
▼1篇ごとに味わいの異なる恋物語。あなたの心にときめきと潤いを与えてくれます。
▼解説・安西水丸。
●つくも髪
●ゆらぐ玉の緒
●焦がれる舎人
●お通純情
●露とこたえて
●黒骨の扇
●銀盆に黄金橘
●月冴の妻
●天の沼琴
●美しい女武者
●恋は式部の昔から
●忍ぶれど
●定家かずら
●恋する罪びと
●霧立ちわたる
●小春とおさん
●巨人の恋
●あかざりし昔
●山へよする
●我が恋は行雲のうはの空
●死の恋
●不知火の恋
●深草の煙
●恋という真珠
内容説明
紫式部の昔から白蓮の時代まで、“恋する能力”に長けた“血の熱い”人々の、究極の恋…。本書は、『源氏物語』『伊勢物語』などの古典や今に残る伝説・史実から、お気に入りの恋物語を取り出して田辺流解釈で楽しむ本。老女と契った在原業平の本当の「色男」ぶり、「しゃーないやんけ」と駆落した大国主命、紫式部の恋のかけひき…など24話を収録。色とりどりの「恋の花束」に心がときめきます。
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年(昭和3年)大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニー)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞、1993年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、1994年菊池寛賞を受賞。1998年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で読売文学賞、泉鏡花賞、井原西鶴賞を受賞。2000年文化功労者に顕彰される
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