出版社内容情報
祖父・北条早雲の遺志を継ぎ、関東八州を制圧した氏康。民政にも力を尽くし、後北条氏五代の最盛期を築いた名将の堂々たる生き方を描く。
北条早雲にはじまる後北条氏五代。本書は、その最盛期を築いた第三代・氏康の生涯を描く長編小説である。
▼物語は氏康の幼少期からはじまる。ある日、小田原城近くの沼地で大筒の試射が行なわれた。幼き氏康はその爆裂音に怯え震えが止まらない。祖父以来、武勇で名を馳せる北条家の後継ぎとして、屈辱とも言える弱虫の烙印を押されるのである。だが、氏康に仕える家臣たちは、この弱虫若君を見放さなかった。厳しくも温かい養育で、一国を治める武将へと導いていくのである。やがて16歳になった氏康は、時の関東管領・上杉朝興軍と武蔵小沢原で対峙。陽動作戦で上杉軍を翻弄し、見事初陣をかざるのであった。以後、祖父早雲の遺志・関東制覇を一心に念じ、今川義元、武田信玄等と互角に渡り合い、ながら、ついに「河越夜戦」で上杉軍を降し、事実上の関東の覇者となるのである。
▼卓抜なる軍略と民政で関八州を制した名将の、堂々たる生きざまを描く力作。
●第1章 弱虫若殿
●第2章 初陣
●第3章 父祖の夢
●第4章 河越夜戦
●第5章 民は宝なり
●第6章 情け無き者は許さじ
●第7章 善得寺の会盟
●第8章 謙信襲来
●第9章 国府台の決戦
●終章 我、関東の覇者たらん
内容説明
北条早雲に始まる後北条氏5代。本書は、卓抜なる軍略と民政でその最盛期を築いた第3代・氏康の生涯を描く長編小説である。幼き日、大筒の爆裂音にさえ身を縮めるほどの弱虫であった氏康は、しかし家臣たちの厳しくも温かい養育により、16歳の初陣では立派に勝利をおさめる。以後、東の今川、武田、上杉勢等と互角に渡り合い、ついに念願の関東八州を制覇するのであった。
著者等紹介
菊池道人[キクチミチト]
1961年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業。大学在学中に「歴史文学ロマンの会」に入会、それを機に文筆を志す。10年間の塾講師を経て、現在は著述に専念
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