出版社内容情報
日本は沈んだままでは終わらない! 気鋭のノンフィクション作家が、日本再生のために現状を分析、そのなすべき具体的方策を発信する。
いま日本は、バブル経済の崩壊以降、深刻な不況に悩まされ続けている。低迷し続ける株価、高まる失業率、一向に進まぬ構造改革……。それに追い打ちをかけるように、アメリカ発の、公平を前提とした世界標準の波に翻弄され、お家芸の「もの作り」でも、背後からひたひたとアジア諸国の追い上げの足音が聞こえてきている状況だ。
▼しかし本書のなかで著者は、自身を喪失しかけた日本と日本人に、熱いエールを送る。その基になっているものこそ、日本人自身も気づかずにいる「非利己的な精神」であるという。
▼それを具体的に言えば、オリジナルを上手く取り入れ、オリジナル以上の新たなモノや文化を創り出す力であり、主語を省いても意思疎通が出来る言語であり、「正しく生きる」ことより「美しく生きる」ことに価値を見出す精神などであるという。
▼本書は、この「日本的精神」を検証しつつ、日本再生の道を提唱する、瀬戸際に立つ日本人へのエールの書である。
●序章 日本が世界ヴィジョンを発する日
●第1章 アジアと欧米の限界を超える日本
●第2章 日本オリジナルを生む美意識とは何か
●第3章 外来文物の日本化と日本文化の力
●第4章 日本人の人間関係と自と他を分離しない日本社会
●第5章 共食の場を熱望する日本社会
●第6章 細部と中間にこだわる日本人
●第7章 日本発ソフトアニミズムの未来性
内容説明
公平を前提にした世界標準に翻弄され、お家芸の「もの作り」では背後からアジア諸国の足音が聞こえてくる。加えて、長引く不況と進まぬ構造改革。いま日本は荒波の中を航海する小舟のような存在だ。本書は日本再生のために、日本人自身も気づかずにいる「可能性」を検証し、日本発の世界ビジョンと日本再生のシナリオを提唱する、悩める日本人へのエールの書である。
目次
序章 日本が世界ヴィジョンを発する日
第1章 アジアと欧米の限界を超える日本
第2章 日本オリジナルを生む美意識とは何か
第3章 外来文物の日本化と日本文化の力
第4章 日本人の人間関係と自と他を分離しない日本社会
第5章 共食の場を熱望する日本社会
第6章 細部と中間にこだわる日本人
第7章 日本発ソフトアニミズムの未来性
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
1956年、韓国・済州島生まれ。韓国女子軍隊体験をもつ。83年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)を修了。現在、執筆のかたわら拓殖大学日本文化研究所客員教授。著書に『攘夷の韓国 開国の日本』(文芸春秋、第五回山本七平賞受賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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