出版社内容情報
剣をもって時代を動かした25人の剣豪列伝。
この国には、剣を持って邪念を斬り去る道があった。塚原卜伝、宮本武蔵、千葉周作……。剣の道に彷徨い、悪戦苦闘を続けた男たちの軌跡。
「生涯敗れることなし」と言われた塚原ト伝。「剣聖」と呼ばれながら、その強さ、偉さを認めようとしない世間との戦いを余儀なくされた宮本武蔵。貧困と生涯をともにしながらも「無外流」を創出した辻月丹……など、この国には時代を揺るがし、時代に翻弄された剣士たちがいた。本書で描かれるのはそんな二十五人の剣豪たち。彼らが生き抜く姿を時代とともに追いかけ、我が国の剣の歴史を振り返る。
▼上泉伊勢守信綱の新陰流、伊東一刀斎の一刀流など、一流一派の礎がつくられた“草創期”。柳生宗矩、宮本武蔵など、名人が大いに剣を振りかざした“最盛期”。針ヶ谷夕雲、白井亨など、達人が剣の境地に辿り着いた“泰平期”。千葉周作、近藤勇らが、激動の幕末に一剣をもって名を馳せた“激動期”。それぞれの時代で、剣豪たちは一心不乱に剣の道を追い求めつつ、歴史のうねりに翻弄され生き抜いた。そんな男たちの等身大の姿に肉迫した、著者会心の歴史エッセイ。
●第1章 一流一派の礎はこうしてつくられた―草創期
●第2章 百花繚乱、乱れ咲く剣豪の花―最盛期
●第3章 辿り着いた悟達の境地―泰平期
●第4章 時代を揺るがした志士の剣―激動期
内容説明
戦国の世に剣を究め、流派に奥義を残した創始者たち。泰平の世にも人を斬るすべを求め、苦悩を続けた剣客たち―この国には時代を揺るがし、時代に翻弄された剣士たちがいた。塚原卜伝、宮本武蔵、千葉周作、近藤勇など、剣一筋に己の道を求めつづけた二十五人の剣豪たち。その生き様を通して、草創期から激動期まで“兵法道”へと発展を続けた我が国の剣の歴史を振り返る。
目次
第1章 一流一派の礎はこうしてつくられた―草創期(塚原卜伝―生涯敗れることなし;上泉伊勢守信綱―時代に翻弄された“新陰流”の祖 ほか)
第2章 百花繚乱、乱れ咲く剣豪の花―最盛期(柳生宗矩―治国、平天下のため、時代に必要とされた男;富田越後守重政―剣をもって忠義を尽くした戦国の武士 ほか)
第3章 辿り着いた悟達の境地―泰平期(針ヶ谷夕雲―「相抜け」という極致に達した剣人の技;辻月丹―貧困が一流派の創始者をつくった ほか)
第4章 時代を揺るがした志士の剣―激動期(千葉周作―民衆の手に、あまねく剣術を;斎藤弥九郎―学問と剣術と、両道を極める ほか)
著者等紹介
戸部新十郎[トベシンジュウロウ]
1926年(大正15)、石川県七尾市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退、北国新聞社の記者を経て、文筆活動に入る。日本文芸家協会会員、新鷹会会員
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maito/まいと