出版社内容情報
独白体がさえる、新感覚の徳川家康伝。
逃げること、耐えること、待つこと……。徳川家康が天下を盗った理由を、生まれながらの性質に求め、独白体で表現した長編小説。
傑出した頭脳で天下統一の道を驀進しながら、あと一歩のところで、本能寺の変に倒れた織田信長。その後を継ぎ、「人たらし」と呼ばれるほどの巧みな人心掌握術で統一を成し遂げるも、慢心や朝鮮出兵などの暴政から、ついには組織の内部に綻びを生じさせてしまった豊臣秀吉。彼らの失敗を目の当たりにしつつ、自らの糧として、徳川家康は50歳を過ぎた身体で、天下を目指して行く。そのような考え方・行き方は、いかなる人生行路のもとに築き上げられたのか。本書では、時代小説の新境地をめざす著者が、「独白体」というユニークな文体で、家康の心境を描きあげる。人生半ばを越えた人々に対するエールとしても読める、長編歴史小説。
●第1章 逃げて―三方原の負け戦さ
●第2章 耐えて―信長のもとで生きる
●第3章 また逃げて―伊賀越えと小牧・長久手合戦
●第4章 待って―秀吉に臣従す
●第5章 そして、盗る―天下を掌中に
内容説明
傑出した頭脳で天下統一の道を驀進しながら、あと一歩のところで謀反に倒れた織田信長。その後を継ぎ、「人たらし」と呼ばれるほどの巧みな人心掌握術で統一を成し遂げるも、慢心からついには組織の内部に綻びを生じさせた豊臣秀吉。彼らの失敗を目の当たりにしながら、徳川家康は自らの行き方をいかに考え、築き上げていったのか。独白体が冴える長編歴史小説。
著者等紹介
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、同大学院社会学研究科修了。66年、学生作家としてデビュー。現在、西武文理大学客員教授。法政大学、早稲田情報ビジネス専門学校講師
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