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家康―逃げて、耐えて、天下を盗る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569577852
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

独白体がさえる、新感覚の徳川家康伝。

逃げること、耐えること、待つこと……。徳川家康が天下を盗った理由を、生まれながらの性質に求め、独白体で表現した長編小説。

傑出した頭脳で天下統一の道を驀進しながら、あと一歩のところで、本能寺の変に倒れた織田信長。その後を継ぎ、「人たらし」と呼ばれるほどの巧みな人心掌握術で統一を成し遂げるも、慢心や朝鮮出兵などの暴政から、ついには組織の内部に綻びを生じさせてしまった豊臣秀吉。彼らの失敗を目の当たりにしつつ、自らの糧として、徳川家康は50歳を過ぎた身体で、天下を目指して行く。そのような考え方・行き方は、いかなる人生行路のもとに築き上げられたのか。本書では、時代小説の新境地をめざす著者が、「独白体」というユニークな文体で、家康の心境を描きあげる。人生半ばを越えた人々に対するエールとしても読める、長編歴史小説。

●第1章 逃げて―三方原の負け戦さ 
●第2章 耐えて―信長のもとで生きる 
●第3章 また逃げて―伊賀越えと小牧・長久手合戦 
●第4章 待って―秀吉に臣従す 
●第5章 そして、盗る―天下を掌中に 

内容説明

傑出した頭脳で天下統一の道を驀進しながら、あと一歩のところで謀反に倒れた織田信長。その後を継ぎ、「人たらし」と呼ばれるほどの巧みな人心掌握術で統一を成し遂げるも、慢心からついには組織の内部に綻びを生じさせた豊臣秀吉。彼らの失敗を目の当たりにしながら、徳川家康は自らの行き方をいかに考え、築き上げていったのか。独白体が冴える長編歴史小説。

著者等紹介

岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、同大学院社会学研究科修了。66年、学生作家としてデビュー。現在、西武文理大学客員教授。法政大学、早稲田情報ビジネス専門学校講師
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感想・レビュー

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MIKETOM

6
副題が『逃げて、耐えて、天下を盗る』というもの。これはつまり、今川時代、織田時代、豊臣時代を通してずっと忍従の不遇の時を過ごし、はたまた三方ヶ原では大敗北そして逃走、決死の伊賀越えの逃避行を経て、最終的に覇者となったという意味であるが、これは家康の基本中の基本であって、いちいち特筆大書することでもない。本書は初心者向けの優しい家康入門書と言ったほうが正解だと思う。ちなみに文章は全て一人称を用いているが三人称と全く変わらない。”家康は”と書くところを”某(それがし)は”と書いているだけ。あまり意味はない。2022/08/03

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