出版社内容情報
「源氏物語」のもう一つの読み方、味わい方。
光源氏と女人たちの「千年の恋」。その華麗で雅な世界を「服装」という視点で味わう。当時の装束のイメージを再現したカラー口絵つき。
光源氏と女人たちが織り成す恋の絵巻、『源氏物語』。この名作の魅力は千年を経ても色褪せず、大学の講義やカルチャーセンターの講座は、いつも満員だという。
▼本書は、多くの人々を魅了する、その華麗で雅な世界を「服装」という視点で味わう異色作である。性格、身分から美的感覚、深層心理まで、個性豊かな登場人物たちの素顔と魅力が、身にまとった衣装から明らかになる。
▼紫の上が六条院の衣配りで明石の上に嫉妬したのはなぜか? 空蝉の「小袿」に隠された秘密とは? 女三の宮の運命を変えた「桜の細長」が意味するもの。夕顔が人違いした理由とは……など、衣装の謎解きをしながら、王朝人の美意識とエロティシズムに迫る! また、十二単といわれる女装束や、直衣・束帯など男君の装束の構成をイラストとともに詳しく解説するなど、興味深い話題を満載。当時の装束のイメージを再現した艶やかなカラー口絵つき。
▼『服装から見た源氏物語』を改題。
●桐壺更衣は何を着ていたのか
●女装束の構成
●空蝉の小袿の秘密
●夕顔はなぜ人違いをしたのか
●服装で光の一生を語る ほか
内容説明
光源氏と女人たちの“恋の絵巻”―本書は、その華麗で雅な世界を「服装」という視点で味わう。空蝉の「小袿」に隠された秘密とは。「裳」をつけた明石の上の辛い胸中。女三の宮の運命を変えた「桜の細長」。紫の上が六条院の衣配りで明石の上に嫉妬したのはなぜか?…衣装の謎ときをしながら、王朝人の美意識とエロティシズムに迫る。
目次
桐壷更衣は何を着ていたのか
女装束の構成
空蝉の小袿の秘密
夕顔はなぜ人違いをしたのか
服装で光の一生を語る
袿姿でくつろぐ平安の男たち
流謫の光源氏が着ていた無紋の直衣
あざれたる大君姿
“出衣”にみる平安時代の美意識
末摘花の贈った赤い直衣〔ほか〕
著者等紹介
近藤富枝[コンドウトミエ]
作家、民族衣装文化普及協会副会長、王朝継ぎ紙研究会主宰。東京女子大学卒業。文部省教学局、NHKアナウンサー、武蔵野女子大学教授を経て、現在に至る
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感想・レビュー
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