著者等紹介
中西敏貴[ナカニシトシキ]
1971年大阪生まれ。1989年頃から北海道へと通い続け、2012年に撮影拠点である美瑛町へ移住。そこに住まう者としての視点を重視し、農の風景とそこに暮らす人々をモチーフに作品制作を行ってきた。現在は大雪山とその麓に広がる原生林にも意識を広げ、人と自然との関わりを写真によって描き出す作業を続けている。日本写真家協会会員、日本風景写真家協会会員、日本風景写真協会指導会員、Mind Shift Gearアンバサダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
79
木と水の写真。水はこんなにも変化するんだ。真っ白な雪原、山に煙る水蒸気、清冽な水の流れ、山の端に立ち昇る雲、鏡のような湖、風に揺らぐ湖面、七色に変化する雲、そして白い雪に浮き上がる枯れ木、山を埋め尽くす木々、霧でぼやける木の群生、緑の木、真っ赤な木、真っ白な木、そして雄大な山。アイヌの人々は3つのカムイを大切にしてきた。アペ・カムイ(火の神)ワッカウシ・カムイ(水の神)シリコロ・カムイ(樹木の神)。ヒグマのことをキムン・カムイといい、風のことをレラ・カムイと呼んだ。著者はその気配を写真にした。素晴らしい。2020/12/06