出版社内容情報
禅僧の父が息子に綴った情味溢れる人生論。
人生は、大地をしっかりと踏みしめるように、焦らず一歩ずつ着実に歩むこと。大企業経営者を経て禅僧となった著者の情味溢れる人生論。
ビジネスマンとしていかに有能でも、いざ家庭に戻れば口下手になり、子どもからも煙たがられる存在でしかない。そんな不器用な生き方しか見せられないのが世の親の常である。とはいえ、やはり親ならばこそ、自らの信念やわが子への思いを伝えたい。だが、どのような形で表現すればいいのか。
▼本書は大手企業の経営者を経て、定年後に禅僧となった著者が、息子たちに宛てた手紙の形を取りつつ、いい親でなかったほろ苦い後悔の念までも包み隠さず、淡々と書き綴った情味溢れる人生論である。
▼本文中の一通では、実業界で完全燃焼しつつも生きることの意味が見出せず、定年後に禅の道を求めた心境を率直に披露し、一度きりの人生を地に足つけて、ゆっくりとでも着実に歩めという意味の「足の裏で歩け」という禅の教えこそ、親としてわが子に一番伝えたかったことだと語る。
▼父親然として子どもと向き合うのが照れくさく、どうも苦手だという親に一読を勧めたい。
●神渡良平先生のこと
●野鴨のおしえ
●七転八倒ということ
●ファラデーの言葉
●諸行無常の心得
●寒托鉢に思う
●真実の道とは ほか
内容説明
「一度きりのかけがえのない人生だから、大地をしっかりと踏みしめるように、ゆっくりとでも一歩ずつ着実に歩を進めよ」。不器用で口下手な親だけれど、子どもたちにこれだけはどうしても伝えておきたいことがある…本書は、大手企業の経営者を経て定年後に禅僧となった著者が、父親としての思いを手紙に託し、息子たちへ淡々と書き綴った、情味溢れる人生論である。
目次
神渡良平先生のこと
野鴨のおしえ
七転八倒ということ
ファラデーの言葉
諸行無常の心得
寒托鉢に思う
真実の道とは
「精進」とは「やめない」こと
ジーコの教え
出家の因縁〔ほか〕
著者等紹介
松野宗純[マツノソウジュン]
昭和3年生まれ。陸軍予科士官学校61期。慶応義塾大学工学部卒。米国レンセラー工科大学に留学、工学博士。マサチューセッツ工科大学(MIT)経営学部に学ぶ。元エッソ石油株式会社代表取締役副社長。藍綬褒章受章。昭和61年4月、前曹洞宗金沢大乗寺住職、現大本山総持寺貫首、板橋興宗禅師のもとで得度、嗣法。現在、武生地蔵院住職。非常勤大本山総持寺副監院。全国PHP友の会会長。経営と禅研究所代表。青森銀行顧問
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 伊良湖・犬山殺人ライン 〈20〉 探偵…