PHP文庫
ボケママからの贈りもの―働きながらの在宅介護の記録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569577036
  • NDC分類 916
  • Cコード C0112

出版社内容情報

在宅介護とキャリアの両立に奔走した感動の記。

「紅茶の入れ方がわからなくなっちゃった……」。痴呆の母の在宅介護とキャリアの両立に奔走する日々を綴った静かな感動を呼ぶ一冊。

健康で長生きすることをどんなに望んでも、人は必ず老い、ときには身体が不自由になる。八十歳を越えると四人に一人の確率で痴呆になるとも言われている。老人介護は他人事ではなく、すべての人の問題なのだ。

▼本書は、銀座和光で女性部長として要職を続けながら、痴呆の母の在宅介護を貫き通した五年半の記録を綴ったものである。「キャリアは自分の生きがいであり、介護費用のためにも投げ出したくない」。――母の痴呆を知ったときからの決意をまっとうできたのは、訪問看護ステーション、社会福祉公社など九〇年代に次々と誕生した社会の手に助けられたからだった。”寝たきり”にするのではなく、おしゃれを楽しみ、清潔にし、おいしい食事も味わい、人間らしい生きかたを実現させることができた。また、様々な困難を乗り越え、母の介護に向き合うことで自分自身が癒されもした。

▼介護に直面するすべての人に、人間性豊かな介護のありかたを問いかける一冊。

●第1章 母のボケはこうして始まった 
●第2章 わが家の在宅介護最前線 
●第3章 人の輪が広がる 
●第4章 老人と共に生きる 
●第5章 ママは最後の家族――六年目の今

内容説明

「どうしよう。紅茶のいれ方がわからなくなっちゃった」―このひとことから痴呆の母の在宅介護とキャリアとの両立の日々が始まった。福祉公社や訪問看護ステーションなど、社会の助けを借りながら困難を乗り越え、母の介護をとおして自分自身が癒されもした。いっぽうで、まだまだ多くの課題を抱える日本の介護制度を痛感した。お互いを過剰に縛らない人間性豊かな介護のありかたを考える本。

目次

第1章 母のボケはこうして始まった(紅茶のいれ方がわからなくなっちゃった;兆候は五年前から ほか)
第2章 わが家の在宅介護最前線(恵みの雨;運のつく話 ほか)
第3章 人の輪が広がる(ノーマリゼーションの論客との出会い;わが家はサロン ほか)
第4章 老人と共に生きる(家庭医やーい;入院は嫌いよ ほか)
第5章 ママは最後の家族―六年目の今(お帰りなさいがいえた;ママは甘ったれ? ほか)

著者等紹介

藤原瑠美[フジワラルミ]
ホスピタリティ・プラネット主宰。1947年、東京生まれ。68年、清泉女子大学英文別科卒業後、銀座和光に入社。87年、宣伝企画部副部長、96年、婦人用品部部長、97年、広尾店店長をへて、2000年12月退社。90年より痴呆症の母の在宅介護を福祉公社の手を借りて仕事と両立させ、2000年、在宅で看取る。「7年目の介護」を地方紙30紙に連載
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

15
痴呆の母の介護とキャリアの両立。周りの人の力を借りながら、後悔の無いように在宅介護を通す。もし、母が同じ状況になったら…あたしには何が?どこまで?出来るのだろう。考えさせられた1冊。本を読みはじめてすぐに93才の祖母に会いに行った。元気だけど…去年より元気と笑顔が消えてる。近いうちにまた行こう〜!2014/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1780650
  • ご注意事項

最近チェックした商品