出版社内容情報
漢帝国の基礎を確立した皇帝の生涯を描く力作
若くして即位し、半世紀余りにわたる治世によって漢帝国の版図を拡大した武帝。この偉大なる皇帝の波瀾の生涯を綴る長編歴史小説。
「雄才大略(優れた才能と偉大な政策をもつ)」と評された、偉大なる「武の帝王」・漢の武帝の生涯を描く長編歴史小説である。
▼秦滅亡後に、楚漢の決戦で項羽を破った劉邦が建国した漢帝国。武帝はその第七代皇帝である。第九皇子として生まれた劉徹(武帝)は、母・王妃が父・景帝の最愛の寵姫であったことと、後宮に影響力をもつ館陶長公主(景帝の姉)の後押しもあって、若くして即位することに。勉学の友であった桑弘羊を側近に迎え、以後、衛青、雀去病、張騫等若くて個性豊かな人材を積極的に登用していく。先々代から「文景の治」と呼ばれる泰平期が続いていたが、武帝は意欲的に版図の拡大を図り、衛青等を将軍に抜擢して、懸案であった匈奴をはじめとする異民族との熾烈な戦いを繰り返し、強大な国家を築き上げたのである。
▼在位五十余年の永きに及ぶ武帝の軌跡と、彼の周囲を彩ったさまざまな人たちの人間味溢れるドラマを、雄渾な筆致で描く力作。
●第1章 第九王子
●第2章 栗妃
●第3章 即位
●第4章 微行
●第5章 張騫
●第6章 衛子夫
●第7章 衛青
●第8章 飛将軍
●第9章 匈奴遠征
●第10章 生還
●第11章 霍去病
●第12章 内憂外患
●第13章 劉徹の涙
内容説明
秦を滅ぼした後、楚漢の決戦で項羽を破った劉邦が建国した漢帝国。その第七代皇帝・武帝の生涯を綴る長編小説である。第九皇子でありながら若くして即位した武帝は、衛青、霍去病、張騫など個性豊かな人材を積極的に登用、外征をくり返して版図を拡大し、強大なる国家へと成長させた。在位五十余年の永きに及ぶ彼の軌跡と、周囲を彩った様々な人物の人間味溢れるドラマを、雄渾な筆致で描く。
著者等紹介
岡本好古[オカモトヨシフル]
昭和6年、京都生まれ。ペンクラブ、文芸家協会会員。昭和46年「空母プロメテウス」で、第17回小説現代新人賞受賞
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Masanori Mori