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「老子」を読む―現代に活かす「無為自然」の哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569576879
  • NDC分類 124.22
  • Cコード C0112

出版社内容情報

無為自然を説いた『老子』の深遠な思想世界。

無為自然・柔弱謙下を説き、しなやかでしたたかな処世の知恵を語る『老子』。原文を忠実に読み解きつつ、老子の深遠な思想世界を探究。

「大器晩成」「上善は水の如し」「和光同塵」「怨みに報いるに徳を以ってす」――日本人に親しみ深いこれらの金言・警句は、みな『老子』が出典である。二千数百年もの昔に著され、わずか五千余字からなる書物の言葉が、なぜ日本人の生き方・考え方に深い影響を与えたのか。本書は、『老子』をめぐる基礎知識の解説と、全文の訳注を完備した、その独特の思想世界を理解する上での格好の入門書である。

▼戦乱の古代中国にあって深遠な「道」の思想を説き、「無為自然」を治世や処世の根幹とした『老子』は、争いに満ちた現代を生きる上でも多くの示唆を与えてくれる。本書ではとくに、近年中国で出土した帛書や竹簡による慎重な校訂を経て、老子本来の主張は何であったかに迫っている。著者の緻密な考証には、あたかも謎解きを愉しむかのような醍醐味すらある。人生を考える書としてのみならず、知的好奇心を刺激する読み物としてもおすすめしたい。文庫書き下ろし。

[第1部]『老子』を読むための基礎知識 
●序 『老子』とはどのような書物なのか 
●乱世に警鐘を鳴らす老子 
●処世訓と政治論 
●「道」の思想――大自然のあり方を人の道とせよ 
●老子が考える「徳」と聖人 
●謎の著者・老子の実像 
●いま、なぜ『老子』を読み直すのか 
[第2部]新訳『老子』 
●上篇 道経 
●下篇 徳経

内容説明

戦乱の古代中国にあって深遠な「道」の思想を説き、「無為自然」を治世や処世の根幹とした老子。その哲学を五千余字で記述した『老子』は、様々な金言・警句の出典となり、日本人の思想にも多大な影響を及ぼした。本書は、古来読み継がれてきた『老子』のテキストを、近年出土した帛書や竹簡をもとに校訂。訳文や解説に新解釈を取り入れ、その思想世界をわかりやすく紹介する。

目次

第1部 『老子』を読むための基礎知識(『老子』とはどのような書物なのか;乱世に警鐘を鳴らす老子;処世訓と政治論;「道」の思想―大自然のあり方を人の道とせよ;老子が考える「徳」と聖人;謎の著者・老子の実像;いま、なぜ『老子』を読み直すのか)
第2部 新訳『老子』(道経;徳経)

著者等紹介

楠山春樹[クスヤマハルキ]
1922年、東京都に生まれる。1943年、早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。1962年、講師・助教授を経て早稲田大学教授。現在、早稲田大学名誉教授。文学博士
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっちゃん2

3
40Pあまりの老子全体の解説に序章をさき、 本編は、 読み下し→原文→通解→解説→用語解説 と5段構えで説明する。原典にふれるには十二分な内容だと思う。私は読み下しと原文では皆目わかりません。それでも読めばわかるかというと、そうそう簡単に深いところまで理解できるはずもなく。難しいもんはむつかしいです。2020/09/14

読書家さん2da#6186

1
名著2018/04/06

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