出版社内容情報
江戸期のもっとも優れた財政改革者の生き方。
財政危機にあった米沢藩を、生涯を賭けて立て直した藩主・鷹山。江戸期のもっとも優れた改革者の仕法と生き方を感動的に描く長編小説。
江戸期のもっとも優れた改革者・上杉鷹山の仕法と生き方を描いた、書き下ろし長編小説である。
▼江戸開幕から百数十年、米沢藩十五万石は、幕府への領地返上も考えざるを得ないほど、財政窮乏の極みにあった。そんな状況のもとで、日向高鍋藩から養子に入った治憲(鷹山)は、十七歳で上杉家の家督を継ぎ、さっそく藩政改革に着手する。名門であるがゆえに家臣の抵抗は強く、まず自らが襟を正すとともに、思い切った人材の登用で、藩士の意識改革に努める。その上で、倹約の奨励、漆・桑・楮の植立てや縮布製造など殖産興業を推進し、財政基盤を整えていくのである。
▼本書では、改革に取り組む治憲を、剣の奥義を極めることを目指す若き武芸者の生きざまと対比しながら描くことにより、治憲のこころの内を見事に引き出していく。作家と会社社長の二足のわらじをはく著者だけに、ひと味違った新鮮な味付けがなされた鷹山像が描かれている。
●第1章 雪の入部
●第2章 一歩一歩
●第3章 平洲招聘
●第4章 七家反乱
●第5章 三百万本
●第6章 当綱失脚
●第7章 退隠の果て
●第8章 遥かなり
内容説明
幕府への領地返上も考えざるを得ないほど財政窮乏の極みにあった米沢藩。十七歳で藩主の座に就いた鷹山は、名門上杉の名に拘らず、思い切った藩政改革に着手する。藩土の意識改革に始まり、倹約奨励、殖産興業…次々に斬新な策を打ち、反対派との軋轢を乗り越えながら、やがて藩は再生していくのである。江戸期の最も優れた改革者の仕法と生きざまを感動的に描く長編小説。
著者等紹介
嶋津義忠[シマズヨシタダ]
1936年、大阪生まれ。1959年、京都大学文学部卒業、産経新聞入社。現在、化学会社代表取締役社長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
タリぃ
真珠
こぶたろう
ガルソン