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PHP文庫
特攻隊員の命の声が聞こえる―戦争、人生、そしてわが祖国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569576015
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

出版社内容情報

若くして散った特攻隊員たちに捧ぐ鎮魂の書。

わが命と引きかえに、祖国を守ろうとした特攻隊員たち。短くも凛然たる人生のなかに、生命の尊厳を結晶させた青春群像に捧ぐ鎮魂の書。

太平洋戦争末期、敵艦に体当たり突撃をして散っていった特別攻撃隊の若者たち。戦時中は世間やマスコミから「生きている軍神」と崇め奉られた彼らは、1945年8月15日を境に「軍国主義の手先」と烙印され、批判の的となった。戦後五十年を過ぎた現在でさえ、特攻に殉じた若者たちの至誠と行動に批判的な言葉を浴びせる風潮は続いている。わが命と引き換えに、祖国を守ろうとした彼らの愛国の思いとは、そして死とはいったい何だったのだろうか。

▼戦争という絶望的な境涯の中で命の尊厳を見事に結晶させた特攻隊員たちの無垢な姿は、飽食の時代を生きる現代日本人が忘れつつある、「純粋な心で生きることの大切さ」や「生きる誇り」を強く語りかけてくれる。

▼本書は、自らも飛行兵としての体験をもつ著者が、緻密な取材をもとに、特攻隊員たちの真実の姿を当時の貴重な写真とともに紹介しつつ、戦争、人生、祖国についての深い思いを綴った鎮魂の書である。

●第1章 特攻隊員の命の声が聞こえる 
●第2章 『今日われ生きてあり』断章 
●第3章 戦争、人生、そしてわが祖国

内容説明

太平洋戦争末期、敵艦に体当たり突撃をして散っていった特別攻撃隊の若者たち。わが命と引きかえに祖国を守ろうとしたかれらの死とは、いったい何だったのか。戦争という絶望的な境涯のなかで、いのちの尊厳をみごとに結晶させた特攻隊員…。飛行兵としての体験をもつ著者が、緻密な取材をもとに特攻の若者たちの至情と行動をあきらかにしつつ、戦争と人生、祖国について綴った鎮魂の書。

目次

第1章 特攻隊員の命の声が聞こえる(歴史に刻む特攻隊員への思い;読者からの手紙)
第2章 『今日われ生きてあり』断章(特攻誄;魂よ還れ―草むす知覧特攻基地;青春の墓標 ほか)
第3章 戦争、人生、そしてわが祖国(歴史の中の時間といのちの重さ;特攻のイメージが戦後日本を守った;故郷を護るために散った若者たち ほか)

著者等紹介

神坂次郎[コウサカジロウ]
作家。昭和2年3月2日、和歌山県生まれ。昭和18年4月、学業半ばで陸軍航空学校に入校、各地転戦、愛知県小牧飛行基地にて敗戦。戦後、劇団俳優座演出部など演劇関係を経て小説の世界に入る。昭和57年『黒潮の岸辺』(中央公論社)にて第2回日本文芸大賞受賞。昭和59年、『元禄御畳奉行の日記』(中公新書・中公文庫)が各界の話題を呼びロングセラーとなる。昭和62年『縛られた巨人 南方熊楠の生涯』(新潮社・新潮文庫)がベストセラーとなり熊楠ブームの火付け役となる。第1回大衆文学研究賞(評伝部門)受賞。平成4年、皇太子殿下熊野行啓に際し自著『熊野御幸』(新潮社)を2時間半にわたって御進講。三田文学会員、(社)日本ペンクラブ理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

132
神坂さんの「今日われ生きてあり」はかなり感動した本で、神坂さんもこの分野と時代物に分けられています。この本は文字が大きく、読書層はかなりの年代の人ということを想定していると思いました。いろいろ問題はあるのでしょうが、何も知らされずに特攻に出ていった人々には頭が下がる思いがあります。2016/03/12

リトル・リン

4
かなり年配の方からお借りした本です。色々な意見や主張は、存在して然るべきだと思います。個人的には好きな内容では無かったですが、一般の方が残した(?)川柳が紹介されていました。“昔むかし赤紙という人さらい”、“手と足をもいだ丸太にしてかへし”。この二篇はとても印象に残りました。2015/05/30

まみよろ

4
字も大きく分量的には短いためさくさく読めるがさくさく読めず特攻隊員の句や写真を反芻して見てしまうために先へ進めなくなる。特攻隊員について知る入門書的に読めるのではないか。聞け、わだつみの声なんかは長いですし。しかしなあ、アーリントン墓地に日本国首相が訪れておきながら靖国神社へは参拝出来ない日本・・・特攻隊員たちを英雄から戦後は手のひらかえしあたかも戦犯者として扱うっていうのは信じられない。もちろん今もこれが続いてるんだからいたたまれない2013/02/23

seekingtruth105

0
戦時中、飛行兵として入隊した作者自身の体験や、仲間の話をおりまぜて、戦争の実体について述べている。また、特攻隊だけでなく、従軍画家など表舞台には明かされない実話にも言い及んでいる。いろんな形で戦地で闘う人々がいるが、彼らに共通し、かつ作者が読者に伝えたかったことは、“愛する人を守るため、役に立ちたい”という一筋の純な思いである。

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