出版社内容情報
人間関係をスムーズにする意思疎通の技術!
上司、部下、家族、恋人など、大切な人に自分の気持ちを上手に伝えるには。人間関係をスムーズにするコミュニケーションの技術を説く。
人づき合いとか人間関係ときくだけで、なんだか煩わしくて気が重たくなる……。そんな人にお勧めしたいのが、一味違った人づき合いのコツをアドバイスしてくれる本書だ。
▼相手に誤解されたり、嫌われずに、自分の気持ちをうまく伝えるにはどうすればいいのか。著者は、「伝える必要のない場面や話題」を知っておけばいいのだという。
▼例えば、恋人に突然別れを切り出すとか、急病人に唐突に余命三カ月と宣告するなど、相手に心の準備ができていないようなときだ。告げられた人はショックのあまり、相手を憎む心理が働くのだという。さらに、あまり親しくもないのに、金銭、地位、学歴、身体、異性関係などの話題にふれるのも、劣等感を刺激するので誤解や敵意を招きやすいそうだ。
▼つまり、相手に対して常に正直であろうとする真面目な人ほど、つい忘れがちな相手の状況を思いやる心のゆとりの大切さを指摘しているのだ。
▼人づき合いの感度を高めてくれる好著である。
●第1章 心を伝えるわけ
●第2章 相手に応じて加減するコツ
●第3章 グループにとけ込むコツ
●第4章 パブリック・スピーチのコツ
●第5章 ヘルピングのコツ
●第6章 使えるものを使うコツ
●第7章 いうべきことはいう能力を養うべし
内容説明
上司や部下と話をするとぎくしゃくする、家族や恋人としっくりいかない、親切心で助言したつもりが恨みを買ってしまった…大切にしたい仲なのに、気持ちがうまく相手に伝わらない。その原因はどこにあるのか?本書はカウンセリングに詳しい著者が、感情や考えなど心を伝える方法から自己主張の仕方、さらには上手な助言のコツまで説いた、よりよい人間関係を築くためのバイブルである。
目次
第1章 心を伝えるわけ―心を人に伝えるのは生きるためである
第2章 相手に応じて加減するコツ―親しさの度合いに応じてコミュニケーションの内容と方法を選ぶこと
第3章 グループにとけ込むコツ―グループには人を育てる力がある
第4章 パブリック・スピーチのコツ―グループに対して心を伝えるのは料理と同じで、材料だけでなく盛りつけが大事である
第5章 ヘルピングのコツ―人の相談にのるには親切心の伝え方が大事である
第6章 使えるものを使うコツ―音声だけが心を伝える方法ではない
第7章 いうべきことはいう能力を養うべし―なるべく人を怒らせない自己主張を工夫する
著者等紹介
国分康孝[コクブヤスタカ]
昭和5年生まれ。本籍、鹿児島県。東京教育大学卒業。同大学大学院修士課程修了。ミシガン州立大学大学院カウンセリング心理学博士課程修了。哲学博士。川越少年刑務所カウンセラー、関西学院大学助手、多摩美術大学助教授、フルブライト交換研究教授、東京理科大学教授、筑波大学教授、聖徳栄養短期大学教授を経て、現在、東京成徳大学教授。青森明の星短期大学客員教授。日本教育カウンセラー協会会長、日本カウセリング学会理事長。著書は『自分をラクにする心理学』『人間関係がラクになる心理学』『自分を変える心理学』『幸せをつかむ心理学』(以上、PHP研究所)、『〈つきあい〉の心理学』『〈自立〉の心理学』『「自己発見」の心理学』(以上、講談社現代新書)など多数
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