出版社内容情報
“財務のプロ”が語るあるべき経営の姿とは。
企業の第一線部隊は財務部門である――21世紀を迎えて大きく様変わりした経営環境を踏まえ、“財務のプロ”が健全経営の要諦を説く。
企業を人体にたとえると、資金を「血液」とすれば、財務、経理部門は血液を送り出す「心臓」である。ところが日本経済が右肩上がりの成長を続けていた時代、経営者や重役が財務部門をたんなる金庫番と見て軽視し、セオリー無視の経営を行なうケースが多々あった。バブル崩壊につづく景気の低迷期に苦戦を強いられた企業の多くは、そのときのツケを支払わされているのだともいえる。
▼「財務のプロ」として長く経営の現場にあり、多くの会社を再建させた著者は、本書の第一章で「財務部門は企業の第一線部隊である」と高らかに宣言する。能力・人格ともに優れた人材を財務部門に配し、大きな権限を持たせて経営に参画させることが、企業の健全な発展のために欠かせないと説く。
▼豊富な経験に裏打ちされた知恵と、中国・日本の古典に学んだ名言・金言が随所に散りばめられた本書には、経営者や管理職が心しておきたい叡智が凝縮されている。著者渾身の書き下ろし。
●第1章 財務部門は企業の第一線部隊である
●第2章 徳は得――健全経営の原点とは
●第3章 社員教育はもっとも有利な投資
●第4章 組織の活力は有力な収益源
●第5章 入るを量りて出ずるを制す
●第6章 会社倒産するや金なきにあらず
●第7章 時は金なり
●第8章 金銭貸借の功罪
●第9章 小利は大利の害となる
●第10章 賞は将の武器、勝への道
●第11章 危地脱出とトップの決断
●第12章 「無用の用」を理解できるか
●第13章 お金に愛される心構え
内容説明
企業にとって、資金を「血液」とすれば、財務、経理部門は血液を送り出す「心臓」。経営者・管理職が財務を軽視し、財務部門が小さな権限しか持たない会社は、これからの時代を生き残れない。本書は、“財務のプロ”として長く経営の現場にあった著者が、豊富な経験から得た健全経営の要諦を開陳したもの。厳しい経済環境のなか、会社を維持・発展させるための生きた知恵を説く。
目次
財務部門は企業の第一線部隊である
徳は得―健全経営の原点とは
社員教育はもっとも有利な投資
組織の活力こそ有力な収益源
入るを量りて出ずるを制す
会社倒産するや金なきにあらず
時は金なり
金銭貸借の功罪
小利は大利の害となる
賞は将の武器、勝への道
危地脱出とトップの決断
「無用の用」を理解できるか
お金に愛される心構え