出版社内容情報
犯罪ワールド大江戸八百八町の実録捕物帳!
天下太平の世とはいえ、悪の華咲く江戸の町。町奉行や岡っ引たちは、跳梁する犯罪者をいかに捕え、裁いたか。史料に基づく実録捕物帳。
天下泰平の世とはいえ、大江戸八百八町は、悪の華咲く犯罪都市でもあった。厳しい身分社会の下、どのような犯罪が起き、その裁きはいかに行なわれていたのか?
▼日本法制史に詳しく、江戸の風情をこよなく愛する著者が、残虐な印象を与えがちな江戸の刑罰に対する誤解を払拭しようと、江戸犯罪の実像を明らかにしたのが本書である。
▼花街・吉原の実態に始まり、富籤など若者が熱中した遊興百態、寺子屋の躾の一環としての仕置、現在の警察にあたる町奉行の仕組みや市民による防犯体制、鼠小僧ら大盗賊の正体、賄賂政治の実態までと、まさに「犯罪白書」として充実した内容である。
▼とりわけ拷問、磔、島流しなどの刑罰を規定した御定書が、刑罰をはっきりとさせ、罪人への懲らしめと市民への戒めを目的としており、江戸社会の治安秩序を保つ重要な役目を負っていたことが理解できる。
▼読者はそこに、現代の問題点を考えるためのヒントを見出すのではないだろうか。
●第1章 江戸の犯罪白書
●第2章 わるさとお御仕置
●第3章 警察能力から見た江戸の町
●第4章 御定書の威力
●第5章 庶民の犯罪あれこれ
●第6章 知能犯と愉快犯
●第7章 大騒動と大疑獄
●第8章 罪人たちの牢屋生活
●第9章 御赦免への道
内容説明
天下泰平の世といわれる一方、大江戸八百八町は、“悪の華”咲く犯罪都市でもあった。厳しい身分社会の下、どのような犯罪が起こり、その裁きは、いかに行なわれていたのか?本書は博打や賄賂政治の実態、警察に当たる江戸町奉行の仕組みや町の防犯体制、懲らしめと戒めを図った拷問や磔などの刑罰を定めた御定書の威力、大盗賊・鼠小僧や鬼薊清吉の正体など、大江戸犯罪のすべてがわかる本。
目次
第1章 江戸の犯罪地図
第2章 わるさと御仕置
第3章 警察能力から見た江戸の町
第4章 御定書の威力
第5章 庶民の犯罪あれこれ
第6章 知能犯と愉快犯
第7章 大騒動と大疑獄
第8章 罪人たちの牢屋生活
第9章 御赦免への道
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