出版社内容情報
岡倉天心の古典的名著を著者独自の目で翻訳。 天心が英文で書いた古典的名著『茶の本』に刻まれた、美しい生き方の作法に通じる「茶の心」を、茶道に精通した著者独自の目で翻訳。 岡倉天心は、東京美術学校設立や横山大観・菱田春草ら日本画家の育成など、明治期の日本美術界の興隆に多大な功績を残した人物であり、また英文で書いた『茶の本』などの著書を通して、日本を始めとする東洋文化の優れた精神性を、西洋に紹介した思想家としても知られている。▼今までも『茶の本』は、古典的名著として数種類の翻訳書が世に出されているが、本書は自らも茶道を通じて海外との国際交流に尽力する著者が、逐語訳では通じづらい、天心が英文に込めた「茶の心」の真髄を存分に汲み取り、その主張を忠実に翻訳したものである。▼お茶を嗜む人はもちろん、茶道に馴染みの浅い人でも、天心が『茶の本』で訴えた、争わず互いが協調しあうことを重んじた東洋の「和の精神」や、花や自然を愛し敬う独特の「美意識」等、現代文明の問題点や、人の生き方、人間関係を考えるうえで、多くのヒントが得られるであろう。▼日本人ならば、一読しておきたい古典である。 ●序章 『茶の本』に学ぶ ●第1章 お茶は人類共通 ●第2章 お茶の歴史 ●第3章 道教と禅 ●第4章 茶室 ●第5章 芸術の鑑賞 ●第6章 花 ●第7章 茶人
内容説明
岡倉天心が西洋人向けに英文で書いた古典的名著『茶の本』には、今では失われた日本人の美意識や調和を重んじる生き方が紹介されている。本書は、天心が流麗かつ技巧に富んだ英文に込めた「茶の心」の真髄を、茶道や作法に精通した著者が忠実に翻訳。お茶を究めることの意味や、文明のあるべき姿、人間関係や生き方を考えるうえで、大きなヒントとなる現代人の必読書である。
目次
序章 『茶の本』に学ぶ
第1章 お茶は人類共通
第2章 お茶の歴史
第3章 道教と禅
第4章 茶室
第5章 芸術の鑑賞
第6章 花
第7章 茶人



