出版社内容情報
安心立命の境地を平易に説く、生き方の指針。 物事にとらわれることなく、自由な心で生きる。古今の禅僧達が求め続けた安心立命の境地を平易に説く、現代人のための生き方の指針。 目先の損得に翻弄され、不安やいら立ちを募らせ、真の幸福を探しあぐねる現代人に対して、著者は本書で、「人間としての真の生き方や幸福とは何か」を問い続けた名禅僧たちの深い洞察を百話取り上げ、生き方のヒントとして提示する。▼例えば、無門の「把手共行」では、競争や対立関係で泥沼に陥った自分自身を突き放し、和やかに打ち解け、手をとりあって共に歩むことの大切さを示す。▼他にも、死を凝視しない人間に対する痛烈な警告を発した一休の、「門松は冥途の旅の一里塚」など、われわれ人間にとって普遍的な「生老病死」の悩みや問題について、それぞれに解決に導くための示唆を与えてくれる。▼他人に先んじ、「勝ち組」に入ることで富や幸福が約束されると錯覚している現代人は、禅僧たちの生きざまや知恵を紹介した本書に、改めて自己の生き方を見つめ直すことの意義を痛感させられるであろう。▼幸福に生きる拠り所を見失った現代人のための必読書である。 ●第1章 あなたには素晴らしい可能性がある??“無”からの飛躍 ●第2章 人生の岐路で勝ちをつかめ??大死一番の発想 ●第3章 知恵を仕事に活かせ??動中・静中の工夫 ●第4章 満足する人生を歩むためには??心を自由に動かせ ●第5章 老い、病い、死を超えるには??安心の境地を求める
内容説明
日々一刻が最上の時であることを説いた雲門の「日日是れ好日なり」。生死の無常を見つめた一休の「門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」…。本書は、いまをいかに生きるべきか、四苦といわれる生老病死への心がまえなど、名僧たちの人生に対する深い洞察を百話まとめたものである。どうすれば幸福に心安らかに生きられるかを示唆した、現代人のための生き方のヒント。
目次
第1章 あなたには素晴らしい可能性がある―“無”からの飛躍(あなたはすでに完全な人間である(知足)
表現されないものをつかむ力とは?(不識) ほか)
第2章 人生の岐路で勝ちをつかめ―大死一番の発想(本当の理解は心と心を通じることだ(拈華微笑)
あなたはそのままで完璧な存在だ(無位の真人) ほか)
第3章 知恵を仕事に活かせ―動中・静中の工夫(“働くことは遊びなり”の気持ちで(仰山曾て遊山せず)
仕事そのものが喜びの人生なり(動中の工夫・静中の工夫) ほか)
第4章 満足する人生を歩むには―心を自由に動かせ(不安を抱いたときどうすべきか?(達磨安心)
物に迷う心の愚かさを知る(己れに迷うて物を逐う) ほか)
第5章 老い、病い、死を超えるには―安心の境地を求める(あなたは生と死を見つめていますか?(いま生命あるはありがたし)
今日一日を充実して生きよ(一大事は今日只今の心なり) ほか)
感想・レビュー
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i-miya
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- 和書
- 空腹の心にひとくち