出版社内容情報
東郷と山本の二人に仮託して描く日本海軍史 連合艦隊が経た、栄光と悲劇の歴史を、東郷平八郎と山本五十六という、二人の名司令長官の人生に仮託しながら綴る、ドキュメント。 およそ海軍に志を立てたもの、誰しも一度は連合艦隊司令長官となって、わが大将旗を旗艦のマストに翻し、海の香一杯の快いそよ風を浴びて、艦橋の晴れ舞台に立ち、全軍を一望のもとに収めて、命令一下、これを意のままに動かしてみたいと思わないものはなかった。しかし、ひとたび祖国が敵国と干戈を交え、連合艦隊にも出撃の大命が下れば、連合艦隊司令長官は、一転して人間以上の「鬼」であることを求められる。人の生命を、作戦達成のために犠牲にする、世にも苛酷な、凄まじい「鬼」である……。著者がこう書くように、連合艦隊司令長官となった者は常に「絶対不敗」の十字架を背負っていた。その、厳しい使命を遂行するために、男たちは、いかに思考を尽くし、戦いに挑んだのか。 本書では、この孤高の男たちの代表である、日露戦争の東郷平八郎、太平洋戦争の山本五十六がしるした足跡を辿りながら、日本海軍の栄光と悲劇の歴史ドラマを鮮やかに蘇らせる。 [第1部]東郷平八郎 ●日露戦争に突入す ●連合艦隊司令長官 ●日清両国睨みあう ほか [第2部]山本五十六 ●山本五十六登場す ●「後顧の憂い」との戦い ●山本作戦の精髄??真珠湾空襲 ●「トラ・トラ・トラ」 ほか
内容説明
連合艦隊司令長官となった者は、常に「絶対不敗」の十字架を背負っていた。その厳しい使命を遂行するために、男たちはいかに思考を尽くし、戦いに挑んだのか。本書では、この孤高の男たちの代表である、日露戦争の東郷平八郎、太平洋戦争の山本五十六がしるした足跡を辿りながら、日本海軍の栄光と悲劇の歴史ドラマを、臨場感あふれる筆致で鮮やかに蘇らせる。
目次
第1部 東郷平八郎(日露戦争に突入す;連合艦隊司令長官;開戦劈頭・旅順口急襲;東郷平八郎;「この男には見どころがあります」 ほか)
第2部 山本五十六(山本五十六登場す;「後顧の憂い」との戦い;山本作戦の精髄―真珠湾空襲;「トラ・トラ・トラ」;フィリピンへ、マレーへ ほか)