出版社内容情報
人間・本田宗一郎の心温まるエピソード集。 “世界のホンダ”を築いた本田宗一郎が折々に語った人生観や仕事観、社員たちとの人間味あふれる交流を描いた心温まるエピソード集。 小林一三、松下幸之助、盛田昭夫、井深大など、経営手腕はもちろんのこと、ユニークさとカリスマ性を兼ね備えた経営者が、かつては少なからずいたものである。本田技研工業を興し、「世界のホンダ」にまで育て上げた本田宗一郎も確実にそのうちのひとりに数えられる。本書には、その本田宗一郎の本田宗一郎らしさが伝わってくる数々のエピソードが紹介されている。▼「僕はこの手で真理をつかんできた」「自分のために働いてくれよ」「人が見てやらんものを見てやりたい」「やってみもせんで答えを出すな」「僕が残っていたら、会社は潰れていた」「いいものは競争があって創出される」など、彼が実際に言った小見出しの言葉を並べただけでも、本田宗一郎という、人生を縦横無尽に生ききった男の素顔が浮かんでくる。▼本田宗一郎が世を去ってはや九年。サラリーマン経営者が多くなった今、理想の経営者としてなおも高い人気を誇る男の魅力が味わえる一冊である。 ●一尺の真ん中は五寸ではない??行き過ぎをいさめた父の教え ●僕はこの手で真理をつかんできた??傷だらけの手に刻まれた物語 ●人が見てやらんものを見てやりたい??地味で「けなげなもの」への眼差し ●やってみもせんで答えを出すな??能力はぎりぎりまで使い切れ ●一輪車を動かすように??固定せず自在にありたい ●「ちまちま」したものは嫌いだ??広い世界に開かれた視野
内容説明
一代で“世界のホンダ”を築き上げた経営者として、また絵を描くことを趣味とし、あるときはレースに熱狂する男として、人生を縦横無尽に生き抜いた本田宗一郎。世を去って9年経つ今も、理想の経営者の一人として人気を誇るその魅力はどこにあるのだろうか。人間・本田宗一郎の魅力を、創業当時から行革に情熱を燃やした晩年までの数々の言葉で浮き彫りにしたエピソード集。文庫書き下ろし。
目次
1 一尺の真ん中は五寸ではない―行き過ぎをいさめた父の教え
2 僕はこの手で真理をつかんできた―傷だらけの手に刻まれた物語
3 人が見てやらんものを見てやりたい―地味で「けなげなもの」への眼差し
4 やってみもせんで答えを出すな―能力はぎりぎりまで使い切れ
5 一輪車を動かすように―固定せず自在にありたい
6 「ちまちま」したものは嫌いだ―広い世界に開かれた視野