出版社内容情報
戦国を誇り高く生き抜いた闘将の生涯を描く。 “賤ケ岳七本槍”の一人として秀吉に可愛がられ、関ケ原では東軍の先鋒をつとめて家康にも信頼された闘将の、誇り高き生き方を描く。 「賤ケ岳七本槍」の筆頭として知られる福島正則の、少年時代から大大名に成長していく様を、若き日を中心に活写する長編歴史小説である。▼侍になることを夢見る桶大工の倅・市松は、ひょんなことから織田家の奉公人・福島市兵衛の養子となり、木下藤吉郎時代の秀吉に仕えることになる。やがて、本能寺の変で信長が斃れ、秀吉の大躍進が始まる。何とか手柄をたて、秀吉に認められたい市松は、賤ケ岳の合戦で見事、真っ先に兜首をあげ、一躍五千石の部将に取り立てられるのである。以後、己の腕一本で出世街道を歩み、関ケ原の合戦では東軍の先鋒を務めて五十石の大名に上りつめるのである。▼著者は、正則を世渡りの上手くない誇り高き男と評する。不器用ながら、愚直なまでに信義を貫き、決して権力におもねることのない正則の生きざまは、何かとモラル低下が取り沙汰される現代社会において、日本人としての本来の生き方を再考させてくれる一著である。 ●二寺 ●長浜城 ●東播磨 ●備中高松城 ●鉢屋党 ●山崎の合戦 ●大垣城 ●賤ケ岳 ●巨城 ●根来寺 ●雑賀城 ●妙顕寺屋形 ●秀長邸館 ほか
内容説明
侍になることを夢見る桶屋の倅・市松は、織田家の奉公人・福島市兵衛の養子となり、秀吉に仕えることになった。やがて本能寺で信長が斃れ、秀吉の大躍進が始まる。手柄を目指す市松は、賤ヶ岳の合戦で真っ先に兜首を取り、「七本槍」の筆頭として名を挙げ、その後、50万石の大名へと出世していくのである。乱世を、武将として誇り高く勇猛に生きた男を描く力作長編。