出版社内容情報
太平洋戦争後半の日本海軍の戦いぶりに学ぶ。 太平洋戦争の後半戦、勢力挽回をかけてアメリカ艦隊と死闘を演じた機動部隊。その戦いの経過を詳述し、失敗の真相をあぶり出した名著。 太平洋戦争の後半、ミッドウェー海戦の大敗を経てもなお、日本の連合艦隊は意気消沈したわけではなかった。とりわけ航空戦力の重要性を痛感した海軍は、機動部隊を空母六隻を中心とした大艦隊に再編成する。本書は、心機一転、勢力挽回をかけてアメリカ艦隊に立ち向かった機動部隊の奮戦の記録でる。▼再編成された当初、南太平洋海戦を含むガダルカナル周辺の海空戦では、機動部隊は堂々たる戦いぶりを示していた。だが交戦のたびに増える損害、新たな戦闘機や人員補給の困難、残り少なくなる燃料……そして何より、戦争指導全体にわたる数々の問題点が、機動部隊を悲劇の道へと進ませていく。▼元海軍参謀であり、当時の海軍の作戦指導を知る二人の筆者が、戦後まもない昭和26年(1951)に膨大な資料をもとに書き下ろした本書は、太平洋戦争を知る上での基本文献の一つであり、版を重ねて長く戦史ファンに読み継がれてきた定番のロングセラー作品である。 [第一部]南太平洋海戦 ●第1章 ミッドウェー敗戦のあと ●第2章 南雲部隊 ●第3章 南太平洋上の決戦 ●第4章 ガダルカナルの死闘 ●第5章 機動部隊司令長官の交代 ●第6章 ついにガダルカナルを放棄 ●第7章 山本大将の戦死 ●第8章 第二段作戦をかえりみて [第二部]マリアナ沖海戦 ●第1章 新長官、古賀大将の作戦 ●第2章 航空戦つづかず ●第3章 時を与えぬ米機動部隊 ●第4章 連合艦隊司令長官の交代 ●第5章「『あ』号作戦」計画の概要 ●第6章 タウイタウイ ●第7章 戦機動く ●第8章 敵機機動部隊マリアナ沖へ来襲 ●第9章 マリアナ沖の決戦 ●第10章 機動部隊のその後 ●第11章 戦い破れて
内容説明
太平洋戦争の後半、ミッドウェー海戦の敗戦を経てもなお、機動部隊の果敢な戦いは続いていた。敵機動部隊に大打撃を与えた南太平洋海戦をはじめ、勢力挽回をかけて展開されるアメリカ海軍との死闘。だが一大決戦を挑んだ「あ」号作戦に完敗、ついに積極的な作戦能力を失ってしまう…。連合艦隊の中核を担った機動部隊の奮戦ぶりを詳述しつつ、日本の戦争指導の問題点を鋭く衝いた古典的名著。
目次
第1部 南太平洋海戦(ミッドウェー敗戦のあと;南雲部隊;南太平洋上の決戦;ガダルカナルの死闘 ほか)
第2部 マリアナ沖海戦(新長官、古賀大将の作戦;航空戦力つづかず;時を与えぬ米機動部隊;連合艦隊司令長官の交代 ほか)
感想・レビュー
-
- 和書
- 斎藤一人の人を動かす