出版社内容情報
日露戦における“陸の名将”の鮮烈な生涯。 縦横無尽の軍略でロシア陸軍を打ち破り、“海の東郷”とならび称される名将・児玉源太郎。その生涯を鮮烈に描き上げる、力作伝記小説。 新興国家・明治日本が、その存亡を賭けて戦った「日露戦争」。国力において、両国の差は歴然。面積において50倍、人口では3倍、常備軍も5倍……すべての面で優るロシアとの戦いは、“敗れて当然、勝つのは奇跡”とまで言われ、日本にとってはまさに、乾坤一擲の大勝負であった。その陸戦における参謀本部の頭脳として、“奇跡実現の演出”を行なったのが、本書の主人公・児玉源太郎である。 源太郎は、日露戦争の直前まで、内務大臣で台湾総督の要職にいた。それが、対露戦が避けがたいと知ると、その職をなげうって、参謀本部次長の職についた。これはあきらかに“降格”である。しかし彼は、それを意に介さなかった。彼の脳裏にあるのは、対露戦の戦略・戦術ばかりだった。やがて、満州軍総参課長として出陣した彼の作戦は、鴨緑江渡河、旅順攻撃、遼陽会戦、奉天会戦などで、次々と功を奏して行く。“天啓とも言うべき智謀”と称された生涯を鮮烈に描く。 ●藩論騒然 ●興亡の二道 ●生と死と ●後ろ向きの反乱 ●崩れた神話 ●遠交近攻 ●眠れる獅子 ●南十字星のもとに ●開戦前夜 ●鴨緑江を渡河 ●南山の攻防 ●第一回旅順総攻撃 ●遼陽落つ ●旅順と沙河 ●旅順開城 ●奉天の大会戦 ●日本海海戦 ●栄光まだ消えぬ間に ●関係年表
内容説明
新興国家・明治日本が、存亡を賭けて戦った「日露戦争」。国力において、あらゆる面で優るロシアとの戦いは、“敗れて当然、勝つのは奇跡”とまで言われ、日本にとってはまさに、乾坤一擲の大勝負であった。その陸戦における参謀本部の頭脳として、“奇跡実現の演出”を行なった男、児玉源太郎の天啓とも言うべき智謀の生涯を鮮烈に描き上げる、長編歴史小説。
感想・レビュー
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BIN
maito/まいと
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dzuka
康一森