出版社内容情報
史上の様々な人間集団にみる組織興亡の法則。 組織はどのようにして興り、栄え、滅びていくのか。歴史ミステリーに健筆をふるう筆者が、史上の具体例からその普遍的法則性を探る。 長い歴史のなかで繰り返された栄枯盛衰のドラマは、いかなる組織も決して永遠ではないことを私たちに教える。しかし、それでもなお繁栄を目指し、滅亡を回避しようと願うなら、やはり歴史上の具体例に学ぶしかない。 乱歩賞作家にして歴史ミステリーに健筆をふるう筆者は、鎌倉幕府・奥州藤原氏・甲斐武田氏・徳川幕府・帝国陸海軍などの事例から、「興隆の方程式」「滅亡の方程式」ともいうべき法則性をあぶり出す。組織が上り坂を駆け上がるとき、決まって「興隆の方程式」の条件が見られ、下り坂を転落するときも、必ず「滅亡の方程式」のパターンにはまっている。こうした視点を自分たちの組織に当てはめれば、「組織の予防医学」が可能なのではないか??筆者の問題提起は、たんなる歴史論のワクを超えて展開していく。 人と組織の運命の岐路を読み解き、明日への展望を提示した傑作評論。不況の嵐が吹き荒れる今日、多くの示唆を与えてくれる一冊である。 ●序章 興亡に見る三つの共通項 [第1部]滅亡の方程式 1.帝国陸海軍 2.徳川幕府 3.武田氏 4.平泉 5.鎌倉幕府 [第2部]興隆の方程式 1.藤原氏 2.奥州藤原氏 3.徳川幕府 4.帝国陸海軍 5.天の勢い
内容説明
一つの組織が興り、栄え、そして滅びていく―長い歴史のなかで繰り返された栄枯盛衰のドラマには、必ず時代や組織の違いを超えた共通項がある。歴史ミステリーに健筆をふるう筆者は、帝国陸海軍・徳川幕府・奥州藤原氏などの事例から、『興隆の方程式』『滅亡の方程式』というべき法則性を明らかにする。人と組織の運命の岐路を読み解いた傑作評論。
目次
序 興亡に見る三つの共通項
第1部 滅亡の方程式(帝国陸海軍;徳川幕府;武田氏;平泉 ほか)
第2部 興隆の方程式(藤原氏;奥州藤原氏;徳川幕府;帝国陸海軍 ほか)